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夢恋城へ…ようこそ…

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真夏の夜の怪奇~ウィル~2

Category - 番外編
あまり喋らなくていい公務があって

これならとクロードさんは私にOKを出してくれた

そんなお仕事を終わってフィリップ城へと帰る道

ふと通りがかった丘の上に古びたお城を見つけた

人が住んでいるのかどうかさえわからないような…

「クロードさん。あのお城はなんですか?」

私が訪ねるとクロードさんはハンドルを握り直しながらチラッと丘の上に視線を送った

「あれは…エリザベート伯爵夫人のお屋敷だった所です」

「エリザベート伯爵夫人?」

誰だろう…そんな名前の貴族の方がみえたっけ

頭をフル回転して

一杯暗記したフィリップ国内中の貴族の名前を思い出してみる

エリザベート伯爵…

エリザベート伯爵夫人

エリザベス…は公爵夫人だった

えっと…

伯爵は全部で何人だっけ

奥方名前は…

ああ…もう!また怒られちゃう!

「1500年代に現存された伯爵夫人です」

クロードさんの事務的な声が返ってきた

1500年代…今じゃないのね

それなら思い出せなくても大丈夫!

一瞬冷や汗が流れた

「ご存じありませんか」

「…ごめんなさい…ご存じないです」

いったいどこまで遡って覚えなきゃいけないんだろう

私はシュンとなって頭を下げた

「吸血鬼だったという噂のあったご婦人です。一説には600人もの若い女性を殺害し、生き血をバスタブに溜めて若返りの儀式と称しその身を浸していたとか」

「え…っ」

あまりにも衝撃的な説明に一瞬言葉を失った

「生き血を肌に塗ると若返ったと思い込んだ…と言われています」

「そんなの…嘘に決まってるのにっ!」

「当時はメディアも発達しておりませんし…迷信を信じるしかなかったのでしょう」

「そんな迷信の為に何の罪もない若い女性が殺されちゃったんですか」

「伯爵夫人という立場は何をやっても許された時代です。その時代においてもスペンサー家は正しい知識と豊かな慈愛の精神を持ち…」

クロードさんがスペンサー家への愛情を熱く語り始めたのを聞き流しながら私は遠ざかっていく古城を振り返って見つめ続けた

何かしら黒い影がついて来るように思えて仕方なかった


~つづく~



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Category - 番外編

3 Comments

かめ  

ありがとうございます。楽しみにしてます。
無理はなさらないでください(^_-)

2017/08/17 (Thu) 22:53 | REPLY |   

chika  

Re: タイトルなし

ありがとうございます~
やっと書こうという気になって一気に書きまくっております
いっぱいお休み頂いた分あれもこれも書きたいととっちらかっております(笑)よろしくおつきあいくださいませ♪

2017/08/17 (Thu) 21:14 | REPLY |   

かめ  

ちかさん、いつもお話面白いです!!次がきになるー(≧∇≦)

2017/08/17 (Thu) 18:27 | REPLY |   

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