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夢恋城へ…ようこそ…

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過去から未来へ…~キースとゼン~4

「どんな結果であれ、キース様なら必ずいい方向に舵を向けられると信じております。そして…そのためにお手伝いができるのであれば私は全身全霊を込めてお仕え致します」

「…ノーブル様の執事なのにか?」

「ノーブル様の執事であると言うことは全ての王子様方の執事でもあるのです」

「そこは俺だけの執事って言えよ…」

拗ねたようにキース様は俺を見つめてグラスを差し出した

「畏まりました…」

カツン…と互いのグラスをぶつけ合う

キース様の為だけの執事である事をどこかで望んでいる自分がいるのを否めない

こうして語り合えることに幸せを感じる

「ずっと…お側におります」

「…ん」

軽く頷いてグラスに口を付けたキース様はもう真っ直ぐ前を向いていた




それから間もなくの事だった

キース様は当時お付き合いを始めたばかりの瑠璃様をミッシェル城にお連れした

「しばらく…頼む」

たった一言を残してキース様はリバティへと戻っていかれた

経済不安の元凶であるカジノの大元を潰すため

それによってテロの予告が来ていること

キース様は瑠璃様を危険に晒さない為に俺に託していかれた

俺を信じて…

そして見事に事を収め、リバティの経済危機は去った

経済不安から王家に対してクーデターが起きようかという噂すら一掃した

キース様はリバティを救った英雄となられたのだ

その報告を受け、ノーブル様にお伝えすると

「ゼンは随分と嬉しそうじゃの」

そう笑われたものだ

「ええ…物凄く高揚感を感じております。血が沸騰しそうな程に」

「ふぉふぉふぉ…冷静なゼンにしては珍しいの」

こんなに将来が楽しみな

そして見守り続けたいと思える方と出逢えた事に感謝したい

その夜私は1人BCで祝杯を上げた


*・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*


そして数年後の今…

間もなくキース様は国王となられる

その戴冠式の準備に俺は忙殺されている

けれど疲れはない

いや、疲れさえ心地よい

キース様がどんどんと大きく羽ばたかれて行く

その姿をこの目で追っていける

それで充分だ

身の回りの事はリュークがやってくれる

いずれキース様にとってなくてはならない右腕に成長して行くだろう

その手助けができればいい

巨大な大木であればある程、受ける風も強い

キース様のような大木ならば小枝が折れて飛ぶくらい些細な事だ

また新たな新芽をあっという間につけるだろう

俺はその大木が根こそぎ倒れないようにそっと手を添えていよう

キース様の添え木としてそばにいられるならば何も望まない

願わくば…

添え木が朽ち果てて地に還った時に雨水の一滴を落としてくだされば…

そしてまたいつか身分を超えて酒を酌み交わす日が来るのを密かに心待ちにする

いつでも肩を開けておきながら…


🍀END🍀






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Category - 番外編☆執事編☆

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