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新たな伝説の始まり~第14話~アンジュ

ミッシェル城でのパーティーで私はゆったりと椅子に座るノンちゃんのお側に付いて働いていた

お薬の時間も守らなくっちゃいけないし、ご挨拶やお話が長くなるお客様をさりげなく他に誘導したり

意外と難しくって忙しい

それをノンちゃんの隣にいても遜色ないように優雅にこなさなきゃいけない

事前にゼンさんにレクチャーを受けたけど…

ずっと冷や汗…

「大丈夫ですよ。アンジュさんの立ち振る舞いは完璧です」

1番先に声を掛けてくださったのはエドワード様

当たり前のようにさりげなく手を取って甲にキスをしてくれる

かぁーっと顔が赤くなるけれど取り乱す訳にもいかないし

そんな私は何者なのかと聞く貴族の方々に

「ノーブル様の超秘蔵っ子ですよ!で、私達のマドンナでもあります!」

なんてロベルト様が大声で仰ると貴族の方々は皆様目を丸くする

「マドンナよりエンジェルの方があいませんか?」

「さっすがエドワード王子のこだわりぃ!」

相変わらず仲好しのお二人は微笑みながら手を振ってパーティーの輪の中に戻っていかれた

そんな彼らを見送る先で、ゼンさんはスムーズな振る舞いで人々の間を移動している

まるで水面の下を緩やかにそして優雅に泳ぐ大きいのに綺麗な熱帯魚みたい

「ゼンさんは…」

ふと聞いてみたくなった

「ん?」

ノンちゃんは目を細めたまま私に笑顔を向けた

「ゼンさんって何歳からノンちゃんのお側で執事さんをしているんですか?」

「ふぉふぉふぉ…やっぱりゼンのことは気になるかのぉ」

そう言われて私はまた赤くなる

「ゼンは10歳と時にわしが引き取ったんじゃ」

「10歳…」

そんな子供の頃に親元を離れて?

そう言えば…

ご両親の話を聞いたことがない

「ゼンは高貴な位の貴族の子息として生まれたが…親が悪い奴に全財産を取られてのぉ」

その辺りは聞いた気がする

でもそれくらい

あ…

『没落貴族のなれの果てですよ』

そう言ったんだった

「母親は亡くなり、一文無しになった男手1つで子供は育てらんからのぉ…ゼンは捨てられる寸前だったんじゃが、たまたまわしと出会ったんじゃよ」

「よかった…」

ふうぅ…と息が抜ける

よかった…本当に

出会ったのがノーブル様だなんて

「それも運命じゃな」

ノンちゃんは遠い目をしてゼンさんの歩いて行く方を見つめた

私もその視線を追うと…



ゼンさんは女の子に抱きつかれていた


~つづく~




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Category - 新たな伝説の始まり

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