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私の彼は…~桐沢洋~4

泣くだけ泣いて

とりあえず食えって言われて…

ちょっと落ち着いた

「甘いもんでも食うか?」

洋さんがそう言って食後に出してくれたのはいろんな種類のトリュフだった

「これ…レ・クランの?」

「さすがによく知ってるな」

「だって美味しいって有名だもの。それにショコラティエがイケメンだって…」

「その情報もあるのか」

美味しくってイケメンショコラティエで…テレビ局が目をつけない訳はない

私は1つ摘まんで口に入れた

ブラックチョコレートの苦味と外のココアの甘さが混ざり合って、その割合が絶妙で

一気に心が豊かになる

それでいてホッとする

これがレ・クランの魅力なのだと番組でも紹介したけれど改めて思う

レ・クランのショコラは人を幸せにするんだ

さっきまでのささくれだった気持ちがスッと治まっていく

もちろんそれだけじゃない

「お前は頑張ってるぞ。それは俺がちゃんとわかってる」

そう言って頭を撫でてくれる洋さんの存在がどれだけ大きいか

「1人じゃないって…大事ね」

「おお…いつでも何でも話せ。泣きたければ泣けばいい。怒りたければ怒れ」

溜め込むな…と洋さんは微笑んでくれた

私はゆっくりと洋さんの肩にもたれた

「誰でも人と接する限り理不尽な思いにぶつかるもんだ」

会社に勤めていても
個人で商売していても
学校に通っていても
専業主婦で家にいても

複数の人と関われば必ず意見はぶつかる

それをうまくくぐり抜けて…

「くぐり抜けて行くだけじゃいつか道が塞がっちまうぞ」

洋さんは小さく笑ってトリュフを1つ口にした

「お、確かに美味い!あの次男坊さすがだな」

笑顔で焼酎のロックに口をつける

芋焼酎とトリュフって合うのかしら

私がちょっと首を傾げると洋さんはさっき言った言葉を繰り返した

「全て突き進めとは言わねぇ。何からも逃げるなとも言わねぇが…避けるだけならいつか道がなくなる」

洋さんの顔は恋人の顔と言うよりは上司の顔だった

「お前の職場の事に畑違いの俺があれこれ言えねぇが…乗り越える為に支える肩が必要ならいつでも貸すぞ。こき使ってくれ」

洋さんはそう言って私の頭を抱き寄せた

この時洋さんの顔は彼の顔になっていた

「ありがとう…うん、大丈夫…」

強がりじゃない

わかってくれる人がすぐそばにいてくれる

だから私は頑張れる

私の彼は…私の生きる活力

洋さんが半分咥えたトリュフを私が迎えに行く

重なった唇の間で1つのショコラが半分に割れて…でも混ざり合う舌の上でまた1つになる

甘くて上品なショコラに包まれて私はいつまでも洋さんに身を委ねた


🍀END🍀



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私の明日からの活力になります┏○ペコッ


Category - 特捜×ショコラティエ コラボ

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