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夢恋城へ…ようこそ…

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アルさんの日々の攻防~1~

私の趣味は…と言われると

「アルの趣味はさぁ、俺の監視じゃん!大体主にGPS付けるってあり得ないっしょ!」

と我が主、ロベルト様は仰る

敢えて反論させて頂くとするなら

それは趣味ではなく仕事である!

と言いたい

執事を巻いて城から脱走する王子がどこにいるのか

…まぁ、いない訳ではないが

頻度が違う!内容が違う!

ロベルト様の脱走はほぼ遊びだ

スリルを味わい、自由を満喫するためだ

そのために王子に危害を加えようとかいう輩にみすみす機会を与えてしまう事になりかねない

だから必死で探すのだが…

これがまた…すぐに見つかるのだ

我が主はツメが甘い…

手間を省く為にGPSを仕込むのだが

ちょっと城下に出て訊ねれば

「ロベルト様?ああ、さっき通られたな」

「そこのパン屋で揚げたてのカレーパンを頬張っておられたぞ」

「サッカーが見たいからスタジアムに行くって言われてたような…」

「スタジアムまでのバスの路線教えたよ」

「ロベルト様ってさ、王子なのに路線バスのパス持ってたぜ」

「ポイント貯まったって笑ってたわよ」

「相変わらず庶民的だよなぁ」

「チケットは当日券買うってさ」

「無かったら立ち見でもとか言ってたぞ」

「ロイヤル席とかあるのになぁ」

「ずっと座ってるのは嫌なんだって」

「そりゃあ、ビール片手に騒ぎたいよなぁ!」

「俺の兄貴はロベルト様と肩組んだって言ってたぞ」







その情景が目に浮かぶ

そして行き先も目的も交通機関も全て判明するのだ

当然あっという間に確保に至る

タチが悪い事に無理矢理連れ戻そうとすると騒ぐ上に暴れる

我々使用人が一般国民から白い目で見られるという理不尽な状況に陥る

城内に不穏分子が見え隠れしてはならないのだ

ゆえに…

ロベルト様と最後までサッカー観戦する羽目になる

「大声で応援するって楽しいじゃん!よし!行け!行け!行けぇ~!ゴォォォ~ル!」



正直楽しめたものではない

自室でウィスキーでも飲みながら優雅に観戦していただければと思うが、我が主人バトン家にその風習はないようだ

国王様ですら喜怒哀楽は全身で表すタイプだ

だからそんな事は望まない

せめてちゃんとロイヤル席でSPを付けて万全の状態で観戦して頂きたい

行き帰りはもちろんSP、執事付でだ

簡単な事だと思うのは私だけだろうか…

散々騒いだあげく、飲みすぎもあって帰りのリムジンの中で爆睡してしまったロベルト様をバックミラーで見ながら

私の溜息は深く深く、マリアナ海溝よりも深くハンドルに落とされるのだった


~つづく~







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Category - 番外編☆執事編☆

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