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彼が帰ったら…~キース~3

Category - 番外編
キースはこの公務で得た仕事の調整もあって、当分の間は城内の執務室でのお仕事になる

その間にきっと「あれが食べたい」「これも食べたい」と言い出すだろう

1ヶ月半もの間、口の合わない食事で過ごしてきたんだもの

それくらいのわがままは聞いてあげたい

私は部屋に作って貰ったキッチンでキースの好きなものの下ごしらえを始めた

他国はピザが不味いって言ってたっけ

まずはピザ生地と…

思い付くまま色々作っていく

キースの為に忙しく動く事が嬉しい

無邪気に頬張る顔を思い浮かべると思わず口元が緩んでしまう

実は甘党のキースはケーキやプリンが大好きで

なのにカリスマ王子として威厳を持つ為に外では封印している

近隣5ヶ国の王子様方にはバレているけれど、きっと公務先でもやせ我慢していたと思う

確か今回の公務先の国は男性が甘いものを食べるのは恥だというような風習があるそうで

ディナーの時もフルーツしかないって電話で怒ってた

だからプリンも作っておこう

ティラミスは昨日から作って寝かせてあるし

まだ何かいるかな…

あれこれ考えながら動き回って

ようやく落ち着いてテレビをつけた

丁度ニュースの時間だったようで、キースの他国での公務の様子が報道されていた

これは最終日の…調印式に臨む所だと思う

キースの乗ったリムジンが王宮に到着する映像が流れた

真っ赤な絨毯が長く伸びる先にリムジンが停まる

そしてリュークさんが扉を開けてキースが出てくる

それはさっき帰城した時と同じなのだけれど雰囲気は全然違う

キースは王族の衣装に身を包み、真っ直ぐ前を見据えた

グリーンの瞳が射抜くといった表現の方がいいのかもしれない

一拍置いてゆっくりと歩き出す

一斉に眩しくたかれるフラッシュに全く動じる事もなく、むしろ余裕の笑みを浮かべている

キースが視線を向ければ一瞬で空気が変わる…

先には他国の国王様の姿が見える

その顔が引きつって見えるのは気もせいかしら

やがて調印式のテーブルに着くと老齢の国王様が大袈裟な表情でキースを出迎えて握手を求めた

それに鷹揚と応じるキース

祖父と孫ほどの年齢差だと思うのに

それに最初はキースを若造と言って拒否していたはずだったのに

いつの間にか立場が逆転しているように見える

やがて調印が終わり国王様が高らかにリバティと協定を結んだ事を演説し始めた

それを悠々と見守るキース

どう見てもキースの優勢さが見てとれる

熱弁する国王様の後ろでまるで守護神のように立つキースはとても大きく見えた

私の作ったケーキを無邪気に頬張るキースとは全く違う

そして私の理性を壊してしまう程激しく抱く人はこんなに大きな人だったのだ…

私はこの人に…



その時カチャッと音がして

キースが帰って来た



~つづく~



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