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彼が帰ったら…~キース~8

Category - 番外編
国王様も王妃様もとても上機嫌だった

それだけキースがまとめてきた話は大きな事だったのだ

「今日はとっておきのワインを開けましょう!アレック!」

王妃様が呼ぶとアレックさんがすぐに横に付いた

「赤ワインをご用意いたしましょうか」

「そうね、スクリーミング・イーグルあるかしら」

「すぐにご用意致します」

「それとも…」

王妃様が悩まれていると国王様が和やかに笑顔をアレックさんに向けたれた

「アレック、ミュジニーを持って来てくれ」

「ミュジニー…でございますね。畏まりました」

「まぁ!貴方よろしいのですか?」

アレックさんが下がっていくのを見て王妃様がキースそっくりの瞳を見開いた

「今日はキースに飲ませてやりたいんだ。構わないだろう?」

「ええ!もちろんですわ!」

お二人の会話を聞いて私は唖然とするしかない

慣れてきたとはいえ…

王妃様が始めに仰ったスクリーミング・イーグルは年間生産数はわずか6,000本程度で、ワインコレクターがこぞって欲しがるワイン

国王様が言われたミュジニーは厳しい収量制限や自然に任せたワインづくりにより、驚くほど少ない生産量のワインで…

スクリーミング・イーグルの倍以上の価格だと思う

ワインの銘柄を憶えるのもお妃教育の一環だから随分勉強したもの

かといって、すんなり飲みたいと言えるような品物ではない

これだけ高級なワインになると、出されるのは国王様クラスのお客様が晩餐会のような公式の場にお越しになった時くらい

こんな家族だけでの食事に出てくるようなワインじゃない

それはキースも思ったみたいでびっくりした顔をしていた

「1ヶ月半もの間、お食事が不味かったのでしょう?」

王妃様が訪ねるとキースは苦笑しながら頷いていた

「あの国は砂漠地帯が殆どを占めているため食事も飲み物も産業すら立ち遅れたままです。新鮮な物が全くありません」

そう言うキースの前にまずはサラダとスープが並べられた

「オリエンスの南にあるシャハラザーク王国も砂漠地帯ですが、あの国は近代化に向かいつつあります。というより、向かおうという意欲が見えますが…今回の国は老国王の頑固な頭は変えようがない。先はないと思いました」

はっきり物言うキースに国王様も今日は笑顔だ

「だからこそ我々の差し伸べた手を握って来た訳だ」

「さすが父上は表現がやわらかいですね」

「ん?お前なら何と言うのだ?」

「ただの餌も付いていない針を投げ入れたら勝手に腹を空かした魚が食い付いただけでしょう?」

「…身もふたもないな」

国王様ですら呆れている

私が初めてキースと出逢った頃はキースと国王様との間には明らかに大きな差があった

本当に親子なのって思うほどキースは国王様に敬語で

国王様の言うことは絶対で

必死で国王様の後を追いかけている感じがしていた

いつからか…

国王様が体調を崩されてキースが国王代理として表に立ち始めた事から日に日に大きくなっていった気がする

いつの日か私の手の届かない所に行ってしまうような錯覚さえ覚える

追いつけなくてもそばにいて支えたいと思うのに

キースの成長するスピードについていけない自分の未熟さに焦ってしまう

「ああ…やっぱりリバティの肉は美味い!」

分厚いステーキを頬張るキースを見ながら

愛され、抱かれるだけではダメだと思う知らされる

「そういえば…滞在中何度も女性の世話をしようと言われました」

そんな言葉がせっかくの高級ワインを苦く感じさせてしまっていた


~つづく~





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Category - 番外編

2 Comments

chika  

Re: やったー🌠

ははは(笑)キースに艶聞はつきものだからねー
彼は一生変わらん気がする(^◇^;)

内容はロベルトやエドワードとは違うけど…💦

ピンヒールでグリグリされるのもいいかも

2017/11/14 (Tue) 07:35 | REPLY |   

ララぽん☆  

やったー🌠

久しぶりにキースのお話しですね!

瑠璃と自分を重ねて7話まではドキドキしてたのに…

今回の最後で、ちょっと!何言い出すの?💢
女の話は止めて~

私が瑠璃ならキースの足を踏んで黙らせてやるっ!(笑)

2017/11/14 (Tue) 01:05 | REPLY |   

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