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王子×特捜×ショコラコラボ☆プリンスは突然に…16

【一吹’s Eye】

「署にご同行願いますか」

…ドラマでしか聞いたことのない台詞を目の前で言われた

意外と…冷静な自分がいた

けれど警視庁の副参事から直々にだ

後からじんわり汗が滲んでくる

任意と言われても断る理由はない

何より俺には全く心当たりがないのだから…

「わかりました…」

「一吹!」

「兄さん…」

「一吹兄!行っちゃうの!」

弟達が不安そうに駆けつけて来た

「大丈夫。すぐに戻るよ。店を頼むね」

俺は仁の腕をポンと叩いて

三斗希の肩に触れて

そして潤の頭を撫でた

その後ゆっくりと野村さんの後をついて行った











「あの…任意の出頭ですよね?」

警視庁に入ってすぐにボディチェックは受けた

金属探知機でも体を撫でられた

そして通された

野村副参事官の私室に…

そして唖然とする

「コーヒーは豆から入れないと美味くない」

香ばしい香りを生み出しているのは氷室先生だ

「征司クンが俺の為にコーヒーを入れてくれるなんて~」

「お前の為ではない。一吹の為だ」

「つれない…」

レ・クランでのいつもの会話に

「インスタントも美味いぞ」

桐沢さんの言葉が加わる

「桐沢はこだわりがあるようでない」

「味もにぶちん?」

「誰がにぶちんだ」

俺の質問はあっさりと空中に溶けていく

元々取り調べを受ける理由はないのだけれど、こうして警視庁にまで連行されたには意味があるはず

とりあえずこんなにまるでイートインコーナーにいるかのような雰囲気は全く想像できなかった

香ばしいコーヒーの香りが揺らいで俺の前にプラスチックのカップが差し出された

「俺のラボならちゃんとしたカップで出してやるが、野村だからこれで許せ」

ぶっきらぼうに言う氷室先生から受け取る

「俺だってちゃんとしたカップはあるよ~一応来客用のさ」

「ここで来客をもてなす事なんかねぇだろう。応接室つーもんがある」

むくれる野村さんを桐沢さんがばっさり切り捨てる

「ここは秘密中の秘密のお話の場所なんだよ~」

野村さんは一口コーヒーで喉を潤すとにっこりと笑った

ついさっき店に入ってきた時とは別人のようだ

「知ってる?ここは警視庁で一番盗聴の危険性のない部屋なんだよ~」

「盗聴…」

呆然とする俺に氷室先生と桐沢さんが無言で頷いた


~つづく~



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Category - 王子×特捜×ショコラティエ コラボ

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