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王子×特捜×ショコラコラボ☆プリンスは突然に…19

【氷室’s Eye】

一吹の一瞬の表情の変化を野村も桐沢も見逃さなかった

「一吹ク…」

「あ、でも…恨みを買ったかもしれませんね」

野村の言葉に被せるように一吹はそう言って小さく溜息をついた

「なに…?」

一瞬の翻りに俺達の方が驚かされた

「ドレスヴァンに国賓扱いされて、いい気になって…俺達のような平民がエドワード王子に失礼な振る舞いをしたかもしれません」

…一吹は何を考えている?

いや

何を守ろうとしている?

こいつは意外としぶとい

犯罪者にしたら手こずるタイプだ

とその時、桐沢の携帯がなった

「桐沢」

画面を見て相手を確かめてから桐沢は短く声を潜めた

「…何?それで…はぁ?なんだと?!」

あっという間に大声に変わった

「どうした?」

顔色が変わった桐沢にただ事ではないことに気づいて野村も真剣な眼差しを向けた

「……」

桐沢は切ったスマホの画面を直視したまま数秒間固まり…そして俺達に向き直った

野村も俺もそして一吹も桐沢の口が動くのを待った

「一吹の店に念のために八千草と瀬名を客に装わせて潜り込ませていたんだが…」

桐沢は苦虫を噛み潰したような顔でスマホを握りしめた

「挙動不審な外国人が店にあった銅版のレリーフをじっと見つめていたらしい」

ピクッと一吹のこめかみが動いた

「その外国人がいきなりレリーフを壁から外して持ち去ろうとした」

「え…っ」

明らかに一吹は動揺していた

レリーフに意味があるのか

「八千草がすぐに引き留めて職質をしたが逃走…」

「逃げたんですか?!」

一吹の顔色が変わった

やはり何かあるな

「レリーフは八千草と揉み合っている間に瀬名が取り返したが…」

「…よかった…」

ほっとする一吹の姿に思わず野村と視線があった

確かにレリーフがあり…

そうだ、エドワード王子はそのレリーフを背に写真を撮らせていた

つまり…隠すべきものではなく

逆だ

誇示すべきものだったという事か

「不審者は八千草を振り切って外に逃げ出した所に黒塗りの車が近づき、その男を車に連れ込んだ」

「仲間がいたのか?」

「いや、逆だ。拉致された」

「なんだと?」

野村の声が大きく響いた

謎の外国人に、更にそいつを拉致する連中?

話が大きくなる

嫌な予感がした…

「で…どこに連れ込んだ?」

野村の声が低くなる

桐沢はギリッと歯を食いしばった

「…リバティ大使館だ」



野村が天を仰いだ

もはや俺達の手の届く範囲は超えていた



~つづく~



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Category - 王子×特捜×ショコラティエ コラボ

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