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王子×特捜×ショコラコラボ☆プリンスは突然に…27

【ユウ’s Eye】

執務が一段落したのでお茶を持って執務室に戻るといつになく軽やかな笑い声が聞こえてきた

アラン様でも来られたかと思って見ると

グレン様は机の上に置いたディスプレイに向かって会話をしていた

「へぇ~オリエンスグリーンリーフにそんな副作用があったなんて知らなかったな」

『僕もびっくりだよ!オリエンスグリーンリーフをすり潰して普通にグリーンだからそれにホワイトチョコレートを混ぜて、苦味をちょっと効かせた大人のグリーンのショコラができるはずだったんだ』

「なのに食べたら赤くなる…」

『そう!味見したら口紅塗ったみたいに唇が真っ赤になって!どういう仕組み?』

「手についても赤くなるのか?」

『ううん。ならない』

「でもオリエンスグリーンリーフとホワイトチョコレートの組み合わせなんてうちの国のショコラティエだって試していると思うけどな。気付かなかったのかな」

『実はもう一つ混ぜているんだ』

「なんだよ」

『企業秘密…』

「はぁ?教えろよ!」

『仁兄さんに怒られちゃうよ!』

「ヒントは?」

『う~ん…日本独特のものかなぁ』

「じゃあ俺にわかるわけないだろ」

話のお相手は日本人の三斗希という少年か

ドレスヴァンにジョシュア様が日本からショコラティエの兄弟を呼び寄せられた時に知り合い、同年代という事もあって意気投合し、その後もこうして親交を深めてるというわけだ

王家の人間が一般市民と親交を持つにはそれなりのプロセスが必要だ

つまり本人には知らされる事はないが、極秘に身辺調査はさせて頂く

王族と関わるのに相応しくない者は最初から排除しなくてはならない

それはどこの王家もそうなのだが特に我が国は細かい

故に主要な官僚クラスは全て身内という良くも悪くも閉鎖的でクリーンな組織なのだ

だから三斗希という少年の事も調べた



…この世に叩いても叩いても埃の出ない人間もいるものだとびっくりした

グレン様の友人として交流する事を許可され、今はこうして国を超えてプライベートで会話しているということだ

これが少年ではなく少女であったら面白い事になったのにとふと思いながらも顔に出すことなく、俺はグレン様の前にカップを置いた

「そういえば三斗希」

『なぁに?』

「近頃変わったことはないか?」

『変わったこと?オリエンスグリーンリーフで唇が赤くなった事以外に?』

「それ以外にだよ」

『潤がテストで98点取ったとか…』

「それは変わったことなのかよ」

『だっていつもは良くて65点とかだから思わず一吹兄さんが赤飯炊いたんだ』

「赤飯って?」

『赤いライスだよ。豆が入っていてね。お祝いの時に作るんだ』

「へぇ…じゃなくて!変な人間とかウロウロしてないかって事だよ」

つくづくグレン様は策略事が苦手だ

素直過ぎる

芝居をして人の裏を探る技は身につけられない

かと言ってロベルト様のように全て腹を割って開き直り、相手の心を開くという度量もない

まだまだ…だな

この先キース様のような策略家になっていくのか、ロベルト様のようにストレートな戦略でいくのか

そろそろ…方向性を決めなければならないな

これも帝王学の1つとして取り入れるよう手配が必要か

現国王様のように人付き合いの下手さと、周りの気持ちをくみ取れない事から生まれる軋轢をグレン様の世代で払拭しなくてはカシラギ王家は存続できない

…と俺が心配するようになったのも心の変化か

一人心の内で苦笑しながらそっと執務室を出た



~つづく~





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Category - 王子×特捜×ショコラティエ コラボ

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