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王子×特捜×ショコラコラボ☆プリンスは突然に…31

【ジャン’s  Eye】

6ヶ国の執事の中で自分の執務室を持てているのは、ハウススチュワートであるミッシェル城のゼンさん、スチュワートのリバティのアレックさん、アルタリアのアルベルトさんという上級執事の方々くらいだ

それなのに一介の執事である俺は別室がある

ジョシュア様直の執事とはいえ他国から見れば好待遇だろう

しかしそれは執事ではない仕事が俺にはあり、その部署の執務室なのだ

俺がそこの責任者であることはほんの一部の人間しか知らない

ましてや宮廷医であるジェシカまでもがその一員だとは更に限られた者しか知らされていない

「スパイってそういうものよね~孤独だわ」

1番奥にあるソファに深々と体を沈めながら爪を磨いでいるジェシカはふっと指先に息を掛けた

「そのど派手なスパイのどこが孤独だ」

白衣を脱いだジェシカはショッキングピンクのミニのワンピースから脚を露出させ、白のエナメルのピンヒールをブラブラさせている

ワンピースに散りばめられたスパンコールとピンヒールのスパンコールのデザインをわざわざ合わせているところがコイツの妙に拘る性格を現している

オシャレという言葉で片付けるには派手過ぎる

センスがいいとは言い難い

「いいじゃないの~本殿ではこんな恰好でいれないんだから離宮ぐらい許しなさいよ」

当たり前だ!

そんな姿で国王様のいらっしゃる本殿に行ったら即出入り禁止だ

いやクビだ

離宮のジョシュア様ですら許可はされていない

ただ咎められてもいない

コイツだけは無法地帯なのだ

「あー孤独で窮屈だわ!好きな服も着て自由に歩けないだなんて」

…もう何も言うまい

俺は小さくため息をついて自分のデスクに腰を下ろした

「それで…どうなった?」

「なにがぁ?」

俺の言葉にジェシカは手鏡で前髪と付け睫毛をチェックしながら気の抜けた返事をする

「報告をしろと言っているんだ。ロバート君」

「いやぁ~!本名で呼ばないでぇ!」

ジェシカは大袈裟に耳を塞いでソファに突っ伏した

ジェシカがロバートであった事を知っているのは当時を知る中では俺とジョシュア様だけだ

幼い頃からドレスヴァン城の中で訓練を受けてきた俺とロバートを知っている年輩者も、あの時のロバートと今いるジェシカが同一人物だとは気付いていない

現代の医学の技術は凄いものだ

男を完璧な女に変えてしまう

「ちゃんと4人の身柄は押さえてあるわよ~っていうかぁ~捕獲?」

「保護だろ」

「ものは言いようよねぇ~」

ジェシカはわざとらしく大きくため息をつくと自分の席に戻ってパソコンの画面を覗き込んだ

「〈レ・クラン〉のイケメン4兄弟はちゃーんと安全な場所に保護してあるわよん」

「お前の元が安全かどうかも疑問だけどな」

「やーねぇ!まだ手は出してないわよ」

「手は永久に出すな」

「え~ケチ~」

なにがケチだ

「今すぐ食べちゃいたいんだけどぉ~」

ジェシカが覗き込むパソコンの画面にはリビングのテーブルで寛いでいる4兄弟が写っていた

監視カメラがあるとは微塵も気付かず笑って談笑している

彼らがこの先平和に暮らしていけるかどうかは…ドレスヴァンが出す条件を飲むか飲まないか

ただそれだけだ

そして…

一生をドレスヴァンに捧げて頂く

ただそれだけだ…



~つづく~





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Category - 王子×特捜×ショコラティエ コラボ

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