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第7章-303話

Category - 第7章
ドンっという物が落ちる音と

断末魔の悲鳴が同時に響き渡った

「ティナ!」

キースの叫び声

狂ったように叫ぶリリィ

人か動物かわからないような叫び声と生々しい血の匂い

それ以外は皆動作が止まった

一瞬なにが起こったのか理解するには目の前の状況が悲惨過ぎた

そんな状況を破ったのは各執事達のインカムからの声だった

『ルイス!止血を!ユウ!医者と救急車!アルベルト!ジャン!リューク!ボディーガードを取り押さえろっ!!』

ゼンの適切な指示に執事達は一斉に弾かれたように走りだした

そしてゼンは間髪入れずに叫んだ

『クロード!リリィ嬢を避難させろ!』

クロードも体を一瞬ビクつかせてすぐに走り出した

指示を出したゼンは同じ室内にいるテオにビニール袋に氷を入れて現場へ走れと告げた

「氷…!?」

テオは意味がわからず一歩が出ない

そのテオの肩をマリアが揺すった

「すぐに切断された物を氷で急速に冷やせば再生の可能性があるの!急いで!」

「は、はい!」

テオは猛ダッシュで部屋を飛び出して行った

ゼンは食い入るようにモニターを凝視する

ルイスは手早くテーブルクロスを裂いて腕の付け根を縛り、先の無くなった手の先を縛る

ユウは電話をかけながら部屋から飛び出した

ティナの手首を切り落としたのは2mはあろうかというアンドリューのボディーガードだった

熊のような手にどす黒く血に染まったナイフが握られている

そのボディーガードにアルベルト、ジャン、リュークが対峙していた

「あの女はアンドリュー様に手を上げようとした!防いでなにが悪い!」

そんな声が響き渡る中、クロードは腰を抜かしたリリィの腕を引っ張って部屋の隅へと移動していた

「…さすがゼン。緊急時でも策士だな…」

モニターを凝視したまま、唸るような低音でリバティのジェームス国王が呟く

「さようにございますな…」

アレックが賛同する

わかっていないのはフィリップのリチャード国王だけのようだ

いや、既に半分気を失っている

「ゼンがあのリリィという娘を避難させろと言った時、クロードは迷わず小娘の元に走った…」

「面識がなければできませんな」

「墓穴を掘ったな…と言うより墓穴を掘らせたな…ゼン」

ジェームス国王の言葉にゼンは一礼をしてから呟いた

「見当違いの所に走って欲しいと…微かに願っておりました」

「仕方あるまい…これで確定だな」

「はい…」

ゼンはほんの少しだけ唇を噛みしめるとボディーガードと対峙している3人の執事達に目を移した


~つづく~






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Category - 第7章

4 Comments

はるか  

ジャン君、ごめんね(^_^;) すっかり疑ってたよ~でも非道すぎるよね、さすがに。 で、いちばん怖いのはゼンさんって事で(笑)

2020/01/12 (Sun) 12:15 | REPLY |   

オババ  

そうか!

マイクロチップ回収出来るからキースに有利だ!!!ってことは、あいつはボディーガードとしては優秀だが、頭は空っぽ-w-w(*`艸´)

2020/01/11 (Sat) 21:59 | REPLY |   

あや  

でもさでもさ、埋められたマイクロチップを証拠として回収するならキース側に有利だよね!きっとそのはず😅

リチャード君さぁ😅自分もちゃんとみてなきゃかダメじゃん💧

2020/01/11 (Sat) 18:57 | REPLY |   

オババ  

!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚

えぇぇぇぇっ!!そいつ!?存在をすっかり忘れてた!というか、ある意味使えるヤツだったんだ!←
ゼンさん……………惚れてまうやろー😆人😆✨

2020/01/11 (Sat) 14:27 | REPLY |   

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