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第7章-317話

Category - 第7章
「ウ…ウィル…?」

キースは信じられないものを見たかのようにその姿を見つめた

ウィルは拳銃を片手で構えたまま動かない

「ウィルが…撃ったの?」

キースの何人か上にいるロベルトが唖然と口を開ける

「何でもいいからとりあえず全員降りろ!俺を潰す気か!」

キースの怒声にようやく全員が動き出す

「ふぅぅぅ…」

最も潰れていたのはキースよりもなぜか1番全員の体重を受けたリュークだった

重みが無くなり仰向けにひっくり返って大きく息を吸う

「受け身の訓練が足りんな」

呆れたように最後にジョシュアがキースと共に立ち上がる


「ジョシュア…それ以上の事が起こってるけど…」

グレンが顔を引きつらせながらに床に倒れたアンドリューを見下ろす

ピクリとも動かないその体からは赤黒い血が大量に流れ出ていた

「…失礼いたします」

こんな時も冷静に一礼するとアルベルトは目を見開いたまま動かなくなったアンドリューの首の脈を指で図る

そして静かに首を振った

「…だろうね…」

ロベルトが神妙な顔でため息をついた

「ウィル…様…」

クロードが真っ青になって床に這いつくばったまま見上げる

「アル…ウィルは罪に問われるの?」

ロベルトの呆然としたままの声にアルベルトは首を振った

「わかりません…」

「叔父を殺した…って事だよね…」

グレンがゴクリと唾を飲み込む

「正当防衛です!」

エドワードが叫ぶ

「キースが撃ったら正当防衛だがな…」

否定するジョシュアにエドワードは狼狽して何度も首を振る

「ウィル…お前…」

キースがゆっくりとウィルの元に近づく

それまで動かなかったウィルがゆっくりと拳銃を降ろした

微妙に手が震えている

キースはその手をそっと握った

拳銃がボトッと床に落ちる

グリップに綺麗な細かな細工のされた小型の拳銃…

「…失礼致します」

いつしか駆けつけて来たゼンがゆっくりとその拳銃をハンカチで包んで拾い上げた

「…これはっ…!」

拳銃を見つめるゼンが驚きの声を上げた

「これは…《断罪の剣》…ですか?」

「…さすがゼン…何でも知ってるね…」

小さく息を吸ったウィルは少しの間目を閉じて…いつものように微かな笑みを浮かべた

…なぜ笑みが…?

キースは不思議なものを見るようにウィルを見つめた

「これはスペンサー家に代々伝わるものなんだよ…」

ウィルはゼンの手の中にある拳銃に目を移した

「生涯ただ1度だけ人を殺していい…それがスペンサー家の秘密の言い伝え…」

ウィルの言葉に全員が言葉を失った


~つづく~




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Category - 第7章

2 Comments

オババ  

マジで土下座したままだった(@ ̄□ ̄@;)!!
そして、リューク……ウン ご苦労😃

アンドリューはホント自業自得たよねぇ😞💨。表向きは病死かな?もとをただせば、先代国王が年取って頑張るからこうなったんだよ!スペンサー家これから大変だ(-_-;)

2020/02/08 (Sat) 14:13 | REPLY |   

あや  

クロード😑やはり床に額こすりつけたまんまやったんかーい!そしてその銃の存在はクロードは知らないものだったのかな?国王から国王へと継ぐものだら執事も知らないことはあるよね。
アンドリューはやられたか・・・今後も生かしておいてはいけない存在ではあるけどね。ひっそり後始末されるんだろうし、スペンサー家の汚点だからお墓も王家の場所とは違うとこになるのかもね。哀れではあるけど自業自得。

2020/02/08 (Sat) 10:46 | REPLY |   

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