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第7章-323話

Category - 第7章
キースは一口コーヒーを飲んでふぅっと息をつく

「美味いな。さすがアレックだ」

「コーヒーの味がわかるようになられたと言う事は、若が大人になられたとお見受けいたします」

「もう十分大人だけどな」

少しむくれるキースにアレックは微笑みを返す

「…で、リチャード国王はなんだって?」

身を乗り出してキースは立っているアレックを見上げた

「まだ内々の事ではありますが…引退されるそうですよ」

「王位を譲るってことか」

いよいよウィル国王になるのか

「まぁ、あれだけの事があれば引退したいだろうよ」

「一応キース様がリバティ王国国王として戴冠式を終えられたら…だそうです」

「俺より先にウィルを国王にさせないという気遣いか」

「おそらくは…」

「ふ~ん」

キースは小さなケーキを摘まんで口に入れた

「まぁ…ウィルに国王としての覚悟を付けさせる為に時間をやるか」

「ウィル様は随分と前から覚悟をお決めになられてると思いますよ」

アレックがそう言うとキースはもう一度アレックを見上げた

「なんでわかるんだよ」

「アンドリュー王子の企みが判った頃からウィル様はあの《断罪の剣》を使うと決められていたと思われます」

「だからなんで…」

「ウィル様が内密に射撃の練習をされていたと…ゼンが申しておりました。ミッシェル城の中に練習場所がございますので…」

フィリップではクロードにも気付かれてしまうから…か

「だったらゼンは前もって気付いて…」

「さぁ、どうでしょう」

アレックは微笑みながら首を傾げた

ゼンはやっぱり曲者だ…

「ウィル様…色々お辛いでしょうね」

瑠璃がしんみりと呟く

何と言っても自分の伯父を自らの手で殺してしまったのだから…

いくら罪に問われないフィリップの掟とはいえ命を奪った事に変わりはない

「その命の重みを背負っていくのもフィリップの国王の運命なんだろうさ。リチャード国王もスティーヴもその覚悟が無かった。ウィルにはあった。それだけだ」

キースは何という事の無い顔で言うが…

もしウィルが来なかったら

アンドリューとキースは拳銃の奪い合いをしていた

あの時キースが奪い取ればキースがアンドリューを撃っていた

アンドリューが奪い返していればキースが撃たれていた

ウィルが撃った事が最良だったのだ

リバティにとっては…

もっとも秘かにドアのすき間からランスロットがライフルでアンドリューを狙ってはいたが…

それともう一つ…

「若、疑問があるのですがお聞きしてもよろしいでしょうか」

アレックは姿勢を正してキースに向かった

「なんだ?」

「はい。キース様に銃口が向けられた時の事でございます」

「うん」

「キース様が撃たれると思って各国の王子様方が飛び出されました。そしてその執事達も…」

「俺も行きました!1番乗りでしたよ!」

リュークが真っ先も手を上げる

その結果、下敷きになったのだがそこは割愛する

「あの時、エドワード様も飛び出されましたがルイスが止めました。当たり前といえば当たり前なのですが…」

「ああ…」

キースはそう言うと腕を頭の上で組んで思いっきり伸びをした

「パーティー会場に入る時に当然ボディチェックはある…がそこでランスロットは敢えて見逃した。油断させる為だ」

「ランスロットが…ですか?」

「それからアンドリューの胸元に不自然な膨らみがあるとランスロットはゼンに伝えた。ゼンはさりげなくアンドリューに近づき抜き取る」

「…なるほど」

「ゼンは拳銃を抜き取り、更に弾丸を抜き取り…それをルイスに渡した」

「ではルイスがアンドリュー様の胸元に空の拳銃を戻したと…」

「だからあの時ルイスとゼンとランスロットだけはあれが不発の拳銃だと知っていたわけだ」

「ええぇ…マジかぁ…」

リュークががっくりと首を垂れる

ゼンとルイスと…ジャンを加えたら立派なスリ集団になるじゃん…と悔し紛れに呟く

「お前が知っていたらすぐに顔に出るだろうが!」

キースのパンチがリュークの腹部に埋まった

「ま、俺も後で聞いたんだけどな」

そう言うとキースは愉快そうに笑った

それに微笑むアレックと

落ち込むリュークと

あきれる瑠璃と

それぞれに顔を見合わせるのだった


「さぁて…っと!俺達は俺達の事をやろうぜ」

キースはことさら大きな声で言うと瑠璃の肩を抱いた

「忘れてねぇだろうな!俺達の結婚式!」

「え…」

まだ解決していない事が一杯あるのに…

リリィはどうなった?

ティナは…?

クロードの処分は?

アンドリューの罪の行方は?

瑠璃の心のモヤモヤを吹き飛ばすようにキースは結婚式のアイデアを次々とアレックとリュークに指示していった



~つづく~







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Category - 第7章

8 Comments

オババ  

因みにジェームス君の生霊は何体ほど?←( *´艸`)

2020/02/20 (Thu) 23:48 | REPLY |   

瑠璃&シェリル  

6?・・・ほんとにそれだけ?



生霊!?
あの女が筆頭かしら💢

2020/02/20 (Thu) 22:26 | REPLY |   

オババ  

3倍(-_-;)1祈祷が1億クルスだから3億クルス!?

もうこの際クラウス様あの世から祓ってくださいm(__)m

2020/02/20 (Thu) 22:18 | REPLY |   

フレディ  

若も場合、人数からいったら通常の3倍祈祷せにゃ…

生き霊がホレ、そこに1…2…4……6

2020/02/20 (Thu) 21:58 | REPLY |   

瑠璃  

過去の女性・・・(ーー;)
こればっかりは仕方のない事だけど💧

あの・・・爺?
キース様に祈祷をお願いできるかしら😅
名目はリバティに明るい未来を(こっそりほんとは過去の精算として)

(シェリルちゃんも瑠璃の後ろから頷いている😅)

2020/02/20 (Thu) 21:53 | REPLY |   

オババ  

そうだよなぁ、マグレイン家筋で大臣とかいそうだけど、お取り潰しでも国民にたいしてもっともらしい罪状をつけないとだからジェームス君頭痛いよね😞💨。今回のことは言えないし……どうなるんだろ?

クロードはギネスに乗るくらいの自業自得だよ!ウィルの為って言いながら自分の理想を押し付けてたわけだしフィリップとリバティから罰せられてもいいんじゃない。まあ、クロードにここまで勘違いさせた原因のひとつにウィルがいつまでも瑠璃にこだわりすぎたってのもあるよね。だからウィルはあまりきつくできないかも……

2020/02/20 (Thu) 15:50 | REPLY |   

あや  

処分について決済するのは、そこはジェームス君じゃないのかなぁ?国王様だし、キースはまだ王子だもん🤴しかもお二人の女性とは過去に関係があるわけだし😅私情挟むことはないだろうけど、ティナにも痛いとこつかれてたじゃん💧1度懐に入れたら突き放さないって。だから甘いって。なので、やはりここはジェームス君にきめてもらいたいなぁ。
マグレイン家はお家取り潰しは免れないと思うけど、マグレイン家筋の大臣とかいるのかなぁ?そしたらその方達はどうなるんだろ?ありとあらゆる関係者に迷惑かかるのは必須な気もします。
お姉ちゃんはリリィといっしょにいるのかな?どこにいるんだろ。
ティナはまぁ病院で見張り付よね😅
クロードはえーと💬まだ額を床にこすりつけてる?😂
冷静になった時に本人はウィルに信用されず自分は泳がされ、ウィルの考えを共有できなかった。敬愛してやまぬウィル様に信用してもらえなかったとまだ、まだだよ。人間の心持ってたら愕然としないかなぁ?
アンドリューの計画に加担したのは間違いないからやはりリバティで処分されるべき?そして自国でも、処罰とW処罰でおねがいしまーす✋

長々と失礼しました💦

2020/02/20 (Thu) 12:10 | REPLY |   

オババ  

いや、ホントにどうなった?そこの処分もジェームス君に丸投げ?下手な温情を与えないため?過激な処分をしないため?ティナに関してはもうシェリルちゃんにきめさせたら?……消されるな(*`艸´)

にしても、ルイスが凄すぎるんですけど!!ゼンさんが凄いのは分かってたけど、ルイスを見る目が変わったo(><;)(;><)oランスロットも、やるじゃん🎵

ティナは病院だろうけど、リリィはまた部屋に軟禁?クロードはどこにいるんだろう?

2020/02/20 (Thu) 10:26 | REPLY |   

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