FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

第7章-324話

Category - 第7章
空が藍色…

夜の漆黒でもなく

夕陽の名残のあるカクテルのようなグラデーションの色でもない

その中間の色と時間の空気

日常に無いそんな時間帯でのゆったりとした気分でいられる事に少しの違和感と高揚感を感じる

この数日間の俺を取り巻く環境の 目まぐるしい状況変化に自分がついて行けなかったと感じていた

もっともそんな弱音、誰にも言わねぇけどな

「今日は本当にお仕事ないの?」

瑠璃、お前わかってるか?

この30分位で3回目の同じ質問だぞ

「だって…」

と言いながら柔らかい表情で瑠璃はキッチンに立って何やら茹でたり炒めたりしている

「前もってわかってたらもっと凝ったもの作れたのに…」

文句とは言えない軽い口調で、半分は鼻歌交じりで料理を作っている

時間があるのだからゆっくりとシェフに作らせてディナーを楽しみたいところだがこれはあいつの趣味だから、これはこれでいいのだろう

俺は濃くなっていく空を見つめながら瑠璃の楽しげな表情を見て頬が緩む

解決しなくちゃいけない事は山ほどある

アンドリューとクロードの事はフィリップに一任した

そこは俺に関わる事でもあるがそれ以上にフィリップ内で解決すべき事だ

まぁぶっちゃけ言うと『煮るなり焼くなり好きにしろ』って事だ

ティナはリバティの病院で手術を受け、ある程度回復したらドレスヴァンに送られる

ティナはドレスヴァンの老貴族の妻という肩書きだ

つまりドレスヴァンに国籍がある

罰するのはドレスヴァンの法律に準じてという事になる

…厳しい処分が待っているだろう

リバティが直接処分を下すのはマグレイン家…リリィの実家だ

俺の責任もある…だが同情してはいけない

…ったく、数字が並ぶ公務よりも難しい

ただ今は眉間に皺が寄りそうな事案も瑠璃の声と美味そうな匂いが一瞬和らげてくれる

「キース、お待たせ!」

皿を並べる瑠璃を引き寄せてぎゅっと抱きしめた



~つづく~





拍手をポチッと押していただけると嬉しいです󾬏
私の明日からの活力になります┏○ペコッ


Category - 第7章

2 Comments

オババ  

本当に同情はしちゃダメだよ!リリィにとってもその方がいいんだよ。少しの期待も持たさずに……バッサリいこう!家督没収もあるだろうから、国民は興味津々で噂に尾ひれつけていくだろうし、テレビなんかにも追われるよね……両親は収監?だとしたら姉妹で一般人として働いて生計たてなきゃいけないし…ここは、細かいことは気にしない陽気なアルタリアの田舎町にでも行けばいいんじゃないかな?アルタリアだけだよね、今回の件にまったく誰も絡んでないの。シャルルは姉ちゃん絡みくらいで絡みは薄いけど、関係ない国に行くのがいちばんじゃないかな?

瑠璃ちゃんにいっぱい甘えて頑張って残務整理してください🎵

2020/02/22 (Sat) 14:16 | REPLY |   

あや  

リバティが直接下す処分はマグレイン家だけなんだね。そう、同情はしない!甘い顔をしたらそこにつけ込まれるもん。処分くだされたマグレイン家ってそのままリバティに住むことってできるの?あっという間に噂は広まるし、しかも人の不幸はみんな好きじゃん😅
そのままとどまるってかなり厳しいよね💧
だけど、厳しい処分下されれば王家に逆らうとああなるという見本ができるわけだから見せしめ的なのもあるなぁ。どうなるんだろ💧とにかく甘い顔だけはしたらだめだかんね、キース⁉️

今は瑠璃と束の間の2人の時間を楽しむのもいいと思う☺️

2020/02/22 (Sat) 10:31 | REPLY |   

Post a comment