FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

永き恋の始まり~オリエンス国王~3~

私が声をかけると彼女達はびっくりしたように振り返った

「…ウォルト王子様?」

中には私の顔を知っている者もいた

「あら…どこかで…」

サンドラは私の姿を見て首を傾げた

「貴女が被災地でスープを配っておられた時に慰問に訪れておりました」

「あら!そうでしたか!…クリームシチューの時かしら?クラムチャウダー?ミネストローネ?ビーフシチュー?」

「……」

あの日だけではなかったのか

執事の困り果てた顔が浮かぶ

それでは同じドレスを着ていても仕方あるまい

「もう!サンドラったら!せっかく王子様とお知り合いになれるチャンスなのに!」

横にいた女性がそう言ってサンドラを前に出した

やっぱりこの人間達も私を《王子》という肩書きで見るのか

失望感がじわじわと押し寄せる

「あっ!そうね!王子様だったらお願いしてもいいのかしら!」

サンドラはパンと手を叩くと私にニッコリ微笑んだ

「お願いがあります!ボランティアの資金が足りませんの。スポンサーになってくださらない?」

「…は、はい?えっと…喜んで…」

勢いで私は頷いていた

まわりの人々も手を取りあって喜んでいる

この人達は私を自分の利益の為の王子として利用しようとしていない

ボランティア活動の為に王子である私に協力要請したのだ

聞けばサンドラと同じ下級貴族の友人だという

貴族という名だけで裕福なわけではない

こういったパーティーも遊びや結婚相手探しではなく、ボランティアに賛同してくれる人やスポンサー探しの為だという

彼女達より一般企業の大会社の経営者の方が金持ちだろう

この頃は特に我がカシラギ一族の系列が大臣職を占領し、富裕層を囲いこんでいたのだ

貴族の間でも貧富の差が広がっていた

私はそんな後ろめたさもあって彼女達の活動に個人的な支援を約束した

国の金ではなく自分の自由になる金で彼女達に援助したかったのだ

そして…

「とりあえず…ドレスをプレゼントさせて頂いていいですか?」

私はサンドラの手を取った




それから彼女に一方的に恋をし、いずれ妻にしたいという私と

身分違いだと及び腰のサンドラと

次期王妃の強さと気品を求める母と

下級貴族など許さん!という頑固な父との長くて険しい道のりがこれから数年間続くとはまだこの時はわかっていなかった

同盟国の中でも年長だった私が結婚できたのは…最後の最後だった





何事も粘り勝ちだと悟った…

座右の名は

『成せば成る』




🍀END🍀




拍手をポチッと押していただけると嬉しいです󾬏
私の明日からの活力になります┏○ペコッ




Category - 番外編☆国王編☆

3 Comments

chika  

6ヶ国の中でこの国王が一番好きじゃない(▼皿▼)でもグレン君みたいな奇跡の子が生まれるにはどうしたらいいのか…( ̄0 ̄)ばーちゃんと母ちゃんに頼るしかない❗❗❗❗


じーちゃん国王の座右の名は《現状維持》
父ちゃん国王の座右の名は《成せば成る》

グレン君の座右の名は《飛翔》
アラン君の座右の名は《いっしょうけんめい》

2020/02/19 (Wed) 22:31 | REPLY |   

あや  

自分の利益になる事をお願いする訳じゃなく、人間性に惚れ、息子が結婚する時は身分気にするなんてなんて、ちょいおかいしんじゃない?と私も思ってました😅だって自分だって身分違いの恋を実らせて、凄く大変だったから我が子にはそんな思いさせたくないと普通思うじゃん😂
もうストーカー国王のレッテルが受ける😂

2020/02/19 (Wed) 13:14 | REPLY |   

オババ  

成せば成る、成さねばならぬ何事も

父王の座右の銘は……君子危うきに近寄らず……か?

これから10年かかるんだよね💨そんだけ苦労したのに、何故にグレたんに身分違いでグチグチ言うかな😒💢💢

2020/02/19 (Wed) 09:12 | REPLY |   

Post a comment