FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

第8章-1話

Category - 第8章
どんよりした厚めの雲が低く降りて来ている

天気予報だと午後からは雷だとか

ここノーブル・ミッシェル城は湖の真ん中にそびえ立つ為、ある意味避雷針のようなものだ

集中的に落雷に見舞われる

「停電にならないよう非常用電源をチェックしておけよ」

テオはそうゼンに言われていた

だから今は地下の配電室にいるのだが心はここにあらず…

「雷よりゼンの雷の方がある意味怖いけどなぁ…」

独り言を呟きながらテオは溜め息をついて遥か上にある会議室を見上げた

その会議室では…

ゼンとアレック、アルベルトの3人がテーブルを挟んで眉間に皺を寄せていた

「私の教育が至らず…」

「いやいや、ゼンの責任ではなかろう」

頭を下げるゼンにアレックは小さく首を振った

「いえ…6ヶ国の執事の教育は私の役目です。その中からあのような…」

それは言うまでもなくクロードの事だった

あの日…

アンドリュー王子が目の前で主君ウィルによって射殺された

それを目の前で見ていたクロードは全く動けなかった

敬愛する主が伯父を手にかけた

その原因の一端を自分が作った

クロードは頭が真っ白になり床から立ち上がれなかった

何もできず立ち上がれず…
なすすべもなくアンドリューの亡骸は運ばれていった

そしてウィルは…

クロードを振り返る事もなく去っていった

クロードは…どん底まで堕ちていった

「如何様な処分になさいますか?」

アルベルトがそっとゼンに声を掛ける

今、執事の中の上の階級になるハウス・スチュワートであるゼン

ベテランスチュワートのアレック

スチュワートになりたてのアルベルトの3人がクロードの処分について話し合いをもっていた

「それはもちろん厳罰をもって償わせます。それでキース様のお怒りが静まるとは思いませんが」

ゼンの拳がギュッと握られる

「しかしゼン。クロードの処分はフィリップの許可無くして勝手に決めれんだろう」

「いえ…ウィル様より一任するとお言葉を頂いております」

「ウィル様が…」

アレックとアルベルトは思わず顔を見合せた

ウィルですらもうクロードを見放したのか

王子と執事は異体同心だ

体は別々でも心は1つにして職務を全うする

自分の分身のようなもの

アレックは思考を海の向こうに馳せる

もし…リュークがクロードのような事をしたらキースはどうするだろうか

自分の手で処分を下すか…
庇い尽くすか…

恐らく後者だ

キースはリュークに手をかけない…と思う

一見暴君と舎弟だが絆は強い

リュークが思っているよりキースはリュークをちゃんと信頼している

法律を曲げ、裏から手を回し、なんがなんでもリュークを最小限の罪にするだろう

表向きだけは大きな罰則を与えたと思わせて…だ

それだけキースにとってリュークの存在は大きいものなのだ

ウィルにとってクロードはそうではないのか?

ある意味キースとリュークより絆は強そうなのに…

「ウィル様よりお任せ頂いた以上、執事である私達で決めたいと思います」

凜として言い放つゼンにアレックもアルベルトもクロードの行く末を想像して天を仰いだ




~つづく~





拍手をポチッと押していただけると嬉しいです󾬏
私の明日からの活力になります┏○ペコッ


Category - 第8章

3 Comments

オババ  

あや様

なんなら、今でもあそこで土下座したまま処罰決まるまで待つってのもありじゃない?(笑)

2020/03/01 (Sun) 14:04 | REPLY |   

あや  

無関心っていうのが1番堪えるのはあるかも。ウィルも今回ばかりはクロードを庇えないのはよくわかってるから他者に一任したのかも。
オババ様こりゃずっと、床に額を擦り付けてたままだったようですな😏

2020/03/01 (Sun) 13:16 | REPLY |   

オババ  

祝🎵8章スタート😃✨

ゼンさん責任重っ!!ってか、やっぱり最後まで土下座したままだった!!( ; ロ)゚ ゚ウィルに見向きもされなかったのが何よりもの罰だろうけど……ウィルがゼンさんに一任したのは、自分が罰したら何処かで甘さが出るかもしれないから?そして、自分に対してもある意味戒めみたいなもんかなぁ?もうさ、物凄い針のむしろ状態だろうけど、1年位リバティで執事してみる?無給で←味方誰もいないよぉ~。

2020/03/01 (Sun) 10:16 | REPLY |   

Post a comment