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夢恋城へ…ようこそ…

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Route map of the destiny~フィリップ国王~3~

数年が経ち…

いよいよ本格的に婚約者を世間に出し、国民に周知させなくてはならなくなってきた

それが嫌でこの所の私はパーティー毎に違う女性をエスコートしては華やかで女性好きな王子を演じてきた

「いい加減ひとりに絞った方がいいのでは?」

誰よりも多くの女性と踊るニコラスが肩をすくめる

お前にだけは言われたくない…

「そうですよ!決して格好いい事ではないわ」

いつしか大人になったシェリルまでが説教しに来る

アンジェリーナの差し金か

「そういえば…わが国の貴族とアンジェリーナさんの縁談が持ち上がったとか…」

ニコラスが銀髪を搔きあげながらわざとらしく遠くを見つめる

アンジェリーナが…

まぁ年頃なのだからそんな話の1つや2つあっても不思議ではない

…がイラッとする

「いいのぉ?アンジーちゃんお嫁に行っても」

ギルベルトが鬱陶しい…

「父上がこの前アンジェリーナの事を執事に聞いていたぞ」

ジェームスの言葉にギクッとする

我々王子の間ならばともかく、リバティの現国王様がアンジェリーナを…!?

リバティのクラウス国王はいわゆる英雄だ

小国ながら戦略に富み、奇襲を繰り広げ、たった一代でリバティを統一した今や生きた伝説の人となっている

女性よりも男が惚れるタイプのお方だ

男勝りのアンジェリーナもクラウス国王に心酔していた

そのクラウス国王がアンジェリーナに目を付けた!?

それは…ダメだ!

私は気分が悪くなったと嘘をつき、真っ直ぐアンジェリーナの屋敷に向かった

勝手知ったる幼なじみの家だ

裏口から入り、アンジェリーナの部屋に忍び込んだ

「リチャード!?」

ルームウェアのゆったりとしたドレスを着てアンジェリーナはソファで本を読んでいた

私が突然現れたことに驚きはしてもアンジェリーナはいつものように微笑んで招き入れてくれた

…何故だかほっとする

その時初めて気づいた

私はアンジェリーナが好きだと…

私は想いを全て彼女にぶつけた

父の事、義弟の事、婚約者の事、そして自分の気持ちも全て…


アンジェリーナは黙って聞いていてくれた

そして言った

「リチャード、1つ抜けている事があるけどわかる?」

「え…」

「私が貴方をどう思っているかって事」

アンジェリーナが私を…

そうか…そうだよな…

私の勝手な言い分だった

私の思いはスペンサー家の内部の愚痴だ

アンジェリーナはそれに同情…

「私はリチャードが好きよ。気付いてなかったの?」

「…は?」

「わかってなくてここに来たの!?どこまで鈍感なの…」

呆れたように溜め息をつかれた

「あんなにパーティーに出ていても女心がわからないなんて」

「だってこの所私のパートナーはシェリルばかりじゃないか!」

「そうよ。私が行けない時はシェリルに行かせてたわ。だって他の女性といて欲しくなかったもの」

「じゃ…じゃあどうしてアンジーが直接来ないんだ!」

「直接行ったらいつもと一緒でしょう?こうやって強硬手段に出てくれることなんてあり得ない」

…まさか

ジェームスが言ったクラウス国王が狙っていると言うのは嘘か…

シェリルがやたら俺に説教してきたのも…

「国王様のお決めになった婚約者がいるのに何無駄に足掻いてるんだって自分でも思うのよ。でもそれでも貴方を振り向かせたいと思う私の気持ち、これっぽっちも気づかないわけ?」

「…すまない」

素直に謝る

謝りながら嬉しくて顔がにやけている

「…で、リチャード どうしたいの?ただ単に私が好きって言いにきてくれたの?」

「いや…それもあるけど…」

「言うだけ言って後のこと考えて無いとか?」

「まぁ…そうかも」

「…貴方国王に向いてないかもね…」

「プライベートと国政は違っ…」

「違わない!」

「……」

「リチャード、貴方は私をどうしたいの?好きだけど婚約者がいます。だから側室になってください…そう言うつもり?」

「そ、そんな事!アンジーは…アンジーにはちゃんと奥さんになって欲しい!正式な王妃に!」

…一気にプロポーズしてしまった

「じゃあ、わかりましたって言って終わる?自分の今の立場と状況をもう一度考えてみて」

「…婚約者がいる…子供ができない…後継ぎが作れない…アンドリューが次期国王なる…」

「それをひっくり返さないと私はリチャードの言葉にYesって言えないわ」

「どうすれば…」

言って気づいた

一つだけ突破口が…


けど…

「私は…覚悟を決めてるわ…だってそれだけリチャードの事が好きだったんだから。昔から…」

「アンジー…」

私達はゆっくり近づいてそっと抱きあった

そして…父王に反逆する







こうして私達は子供を授かったのだ

前代未聞の皇室のデキ婚…

当然、婚約破棄

急ピッチのお妃修行

慌ただしい新たな婚約発表

大々的な結婚式

大きくなるお腹の中の子が男の子だと判明した頃…

父上は脳梗塞を起こして倒れた

執事に聞くとあまりの怒りから急激に血圧が上がっていたと言う

アンドリューも大人しく一歩引き、第一子スティーヴの誕生を祝ってくれた

この時私は父上に勝った事と愛しい妻と息子と王座を手に入れた事で人生最大の喜びを噛みしめていた

後々大事件が起こる事など微塵も感じずに…


※Route map of the destinyは《運命の路線図》と言う意味です

🍀END🍀




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Category - 番外編☆国王編☆

6 Comments

シェリル  

🥺🥺🥺

お姉様よかった✨

とても美しくてお綺麗でございます。お幸せに✨

(リチャード君とアンジーお姉様の結婚式👰🤵ウェディングドレス姿が神々しか美しい姿。憧れシェリル✨🥺)

2020/03/02 (Mon) 20:56 | REPLY |   

あや  

・・・🤔


お姉様がはっきりしてる分言いたいこと言ってスッキリして後腐れなくさっぱりした感じにならないかな?
そうであってほしいという願望でどうでしょうか?😅

2020/03/02 (Mon) 20:52 | REPLY |   

chika  

ふと思う…


このアンジェリーナと嫁のど天然ノエルは性格が合うのだろうか…

かなり難しい…?どうなんだ?

2020/03/02 (Mon) 19:41 | REPLY |   

chika  

クラウスは書くのに大変!思い入れがあり過ぎて😅


なんたってキースの原点ですものね💓💓💓


さてさて…王妃編かぁ~

ボチボチですな

2020/03/02 (Mon) 19:33 | REPLY |   

オババ  

アンジーちゃん最高😃⤴️⤴️こういうキャラ好きだわぁ✨でも、キースに国王はウィルと言われるまで爺さん国王は、次期国王はアンドリューだと思ってたわけでしょ?やっぱ腹立つわぁ👊😒💢💢

にしても、焚き付けるために言ったとしても、クラウス様の影響力ってスゲー!!男が惚れる男O(≧∇≦)O

これで6カ国いったよね🎵Chika様、王妃様サイドのストーリーってあります?もしくはクラウス様ヘ(≧▽≦ヘ)♪

2020/03/02 (Mon) 09:18 | REPLY |   

あや  

アンジーお姉様いいなぁ✨気持ちいい!清々しいです❗️ずっと一途に思ってたとこもいじらしくて可愛いなぁ💕リチャード君😂どんだけ鈍いのよ!アンジーちゃん一枚も二枚も上手だったね。まさか父王はへたれ長男←失礼💦が自分に逆らうわけないと踏んでたんだろうけど、見事にやられたね✨父親は倒れるは、第一王子生まれる、キースに国王はウィルと言われてすんごい長く長く恨み辛みと😅

ニコラスの銀髪にレースフリフリ衣装。年下だけどシェリルちゃんに説教😂ギルには焚きつけられて焦らされ、ジェームズ君はシェリルちゃんをリチャード君にはやれないから必死になる。
面白すぎです😂あ、もう1人はストーカー中でしたな😂

2020/03/02 (Mon) 08:21 | REPLY |   

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