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🌻リバティ王妃の恋バナ~2~🌻

このところお祝い事が続いた

アルタリアのギルベルト様とルイーザ様を皮切りに各国の結婚式や婚約パーティーが何度となくあった

その度に私も参加させて頂いたのだけれど…

パーティー会場ではジェームス様のお側にいれるのに、ミッシェル城の大階段を降りる時、なぜだか真っ先にクラウス国王様が私の手を取ってエスコートしてくださる

振り払う訳にもいかず和やかに微笑んでエスコートをお任せするのだけれど…

一斉にフラッシュがたかれる

「今日もたくさん来てるなぁ」

なんだか楽しそうにクラウス国王様は私に微笑まれる

「さすが俺の姉上の後にリバティの宝石と言われるだけの女だな」

物凄い近くで耳打ちをされる

フラッシュの音が倍になる

…絶対わざとだわ…

ジェームス様はと見ると遥か後ろの方で執事さんと話している

後から気づいたの

執事のアレックもクラウス国王様のお仲間だった

こうして私はクラウス国王様の再婚相手としてどんどん報道されていった

そうして迎えたのはクラウス国王様のお誕生日パーティーだった

私はジェームス様からご招待頂いて出席させて頂いた

そう…どんな時もジェームス様の横にいたい

「ほぉ…今日は一段と美しいな」

礼服をお召しのクラウス国王様がふっと笑う

「あ、当たり前です!俺の彼女なんですから!」

ジェームス様はクラウス国王様の横から私の腕を掴んだ

「今日は貸切です!」

「今日は?明日ならいいのか?」

「今日も明日も明後日も10年後もダメです!」

「くくくくっ…」

ムキになるジェームス様に堪えられなくなったのかクラウス国王様は咽を鳴らして笑われた

やがてパーティーも中盤

国王様はテラスに出て行かれた

途端にワーッという歓声がガラス扉越しに聞こえてきた

国民の皆様が城門の外でずっとクラウス国王様が出て来られるのを待っていたのだ

終わることのない歓声

支持の強さがわかる

「こればっかりは父上に適わない」

ジェームス様はクラウス国王様の後ろ姿にじっと見入る

「ジェームス様にはジェームス様のいいところはたくさんおありです。何も全て国王様と競う事はないですわ」

「そうだな…シェリルに言われると力がわくよ」

ジェームス様はなぜか大きく頷くと急に私の手を握った

「シェリル!行こう!」

「え?」

私は訳がわからないままジェームス様に手を引かれ、国王様と並ぶようにテラスに出た

ジェームス様が手を振ると一段と歓声が上がった

ほら…ジェームス様だって人気あるじゃない

私はそっと手を握り返した

「父上」

「ん?」

ジェームス様は国王様に向き合った

「私は…」

ジェームス様はゴクッと唾を飲み込んだ

「私はシェリルを私の妃にしたいと思います!第9代リバティ王妃として…」

ジェームス様の言葉に私はポカンとしてしまった

「シェリル…私と結婚してくださいますか…いえ、してください!」

ジェームス様は私の両手を握って跪いた

こ、こんな場所で!?

でも私は嬉しさが勝った

「はい。喜んで!」

私にとったら当たり前の返事

ジェームス様と微笑みあうと自然と抱き合っていた

さっきより数倍の歓声と、同じくらい戸惑いの声が上った

けれどクラウス国王様がゆっくりとそして力強く拍手をし始めた

「私への一番の誕生日プレゼントだ!皆も息子と新しく加わる次期王妃に祝福を!」

クラウス国王様が大きく叫ぶと地響きするほどに歓声が一気に上がった

こうして私へのプロポーズは世界一大規模なものになった


あれから20数年…

「派手なのは血筋ですね」

瑠璃がクスッと笑う

「ジェームスがって言うよりやっぱりクラウス国王様よね」

私が出会いとプロポーズの話を催促されて話すと瑠璃と…

遊びに来ていたアルタリアのルーティアが目をキラキラさせていた

なぜルーティアがいるのか

と言うより…

「あー!また負けた!5連敗!」

「お前はワンパターン過ぎだろ!作戦ってものがないのか!」

ロベルト王子がキースとトランプに興じている

「ジェームス手堅い!つまらん!ペアばっかり集めて何が楽しいんだ!」

「お前がアグレッシブ過ぎなんだ!総取っ替えばかりで揃うと思ってるのか」

ギルベルト国王様がジェームスに文句を言う

なぜか2人の国王と2人の王子が4人でトランプでポーカーをしているのだ

それを遠目に見ながら女3人はお茶を楽しんでいる

「父親と息子で取り合いって…大変でしたね」

「クラウス様はジェームスをずっとからかっていただけだって後からわかったわ。早く結論を出せって言うせっかちなお父様らしいけど」

本当にいたずら心が旺盛な国王様だったわ

あんなに煽らなくたってちゃんとジェームスはプロポーズしてくれたと思う

実際あれから少し経ってからミッシェル城のバルコニーでゆっくり膝まついて歴代王妃に引き継がれるダイヤの婚約指輪をはめてくれた

「ルーティア様も立場的には一緒じゃないですか。国王様とロベルト様との間でって噂にならなかった?」

瑠璃が興味津々といった感じで微笑むとそれ以上の柔やかな笑顔が返ってきた

「ないない!全然ないです!だって…ロベルトが写真から見切れることないですもん」

屈託のない笑い声に一瞬ロベルト王子がこっちを向いた

「いっつも私にくっついてるし、お父様と私が並んでいたって割り込んでくるし~後ろから抱きついてくるし、見切れようがないです」

思わず瑠璃と顔を見合わせて笑ってしまった

「まぁ…キースと一緒ね」

私が言うと瑠璃もクスッと笑った

我が息子は逆に瑠璃に密着して私達に見せつけてくる

その時に見せる表情は本当にクラウス国王様そっくりで…

今では時々ドキッとさせられる

我が子ながらいい男で色気があるわ

その感情を若い頃に持っていたら…

ううん

持っていたとしても私がときめいたのはジェームスただ一人だったと思う

もちろん今でもときめいておりますわよ


今夜も腕枕で夢を見させてください

最愛の旦那様……


🍀END🍀


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Category - ç•ªå¤–編☆国王編☆

3 Comments

chika  

親友ギルベルトに冷やかされ、父親にからかわれ、執事まで裏切り、息子にもからかわれたジェームス国王は数年後…

フレットアイランドの第一王子をからかって時間を引き伸ばすという事をやってみて…


初めて快感を知ったのでした。

癖のなったらどうしよう…(笑)

2020/03/16 (Mon) 19:26 | REPLY |   

オババ  

昔……父親にからかわれる息子、今……嫁と息子にからかわれる父親(笑)ジェームス君の人もよさが分かるわぁ✨にしても、クラウス国王様の支持率って恐ろしいくらい高そうだよねぇ🎵

キースとロブたんは見切れない(笑)つーか、キース見切ったら出版社潰されるよ((( ;゚Д゚)))あっ、1度あったか!エドちゃんと3人でショッピングした時見切られてたわ!あれは独り言での話か?

仲のいいリバティとアルタリア好きです🎵

2020/03/16 (Mon) 09:19 | REPLY |   

ギル  

ジェームスやるなぁ!
ヒューヒュー!

2020/03/16 (Mon) 08:36 | REPLY |   

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