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夢恋城へ…ようこそ…

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王子の他国訪問~キースinドレスヴァン王国~

Category - 番外編
ノーブル様のミッションは相変わらず唐突だ

代理でゼンから内容を聞かされて唖然とした

他国の国王様が他国の王子を指名してプライベートで交流せよ?

それはまだいい

俺を指名して来たのは…


あの堅物ジョシュアの更に堅物親父 ドレスヴァンの国王様だった

「よりによってなんで俺なんだよ」

ついリムジンを運転するリュークに愚痴る

「逆に他に誰がいらっしゃいますか?あの国王様とプライベートで過ごせる方って…」

「エドワードなら気にせず、ずっと薔薇の事話せるぞ」

「そんなの…ドレスヴァン城内では薔薇の話は禁じるって法律出来ちゃいますよ」

「ハハハ…そうだな」

「なんて話してたら…着きましたよ」

リュークは門を入って大きくハンドルを切った

あーあ…

仕方ない…行くか

俺は小さくため息をついてリムジンから降りた

行き慣れたジョシュアの住む離宮ではなく、国王様の住む本殿の正面玄関に…



挨拶も早々に国王が俺に求めたのはトランプでの対決だった

ポーカー指定で…だ

つい最近アルタリアの親子と勝負したが勝負にならなかった事を思い出した

計画性はないがたまに大当たりするアルタリアらしい一番だったな

それが今度は計画性でしかないドレスヴァンの国王相手か

「アルタリア国王とポーカーで勝負したと聞いた」

相変わらずの重低音で話しかけてくる

「はい。国王様とロベルト王子と我が父と4人でゲームに興じました」

「うむ…」

ドレスヴァン国王はゆっくりと頷いた

「何カッコつけてるの?羨ましかったて言えばいいじゃない」

急にライトなトーンで会話に入ってくるのはほぼ初対面のジョシュアの母親、ドレスヴァン王国の王妃様だった

「まーったく素直じゃないんだから…ねぇ真鈴ちゃん」

王妃様のキラーパスに真鈴はクスッと笑って答える

「そんな事言えるのお義母様だけですよ」

「そお?もっとみんなクラウスを構ってあげればいいのに」

そう言って悪びれる事なく国王様に笑いかける王妃様

《天然》との噂は本当だったようだ

天真爛漫な王妃様に国王様はゴホンっと咳払いをしてそばに仕えるジャンにトランプを配るように声を掛けた

「ジャン、お前…カードの操作できるだろう?」

俺が言うとジャンはトランプを箱から取り出していたが動きを止めた

「私が不正をするとでも言うのか」

国王様が声を凄ませるがそんな事でビビりはしねぇ

「いえ、曲者で手先の器用な奴がいれば一応疑うのが挨拶みたいなものです」

「物はいいようだな」

「まずはどんなものか見せてみろ」

俺の言葉にジャンはにっこり微笑んでトランプを手に取った

「ではこちらをご確認ください」

ジャンは数回カードをシャッフルするとテーブルの上にカードを表向きにスッと並べた

色も数字もバラバラに並んでいる

それを確認して頷く

「ではキース様が切って頂けますか?」

カードを集めてジャンは俺に渡した

何度か切った

それをジャンは受け取り

そのまま国王様と俺に配った

何のトリックも見当たらないが…

5枚ずつ配り終わるとジャンは両手を広げた

「どうぞお開けください」

その声に国王様と俺が同時にカードをOPENする

「……」

「なっ…」

2人して絶句した

国王様の手元にはクローバーのロイヤルストレートフラッシュ

俺の手元にはダイヤのロイヤルストレートフラッシュが揃っていた

どうやったらこうなるんだ!?

俺が切ってからジャンは一度も切っていない

「お粗末様でございました」

一礼するジャンに声が出なかった

「では、私が配りますね。ジャンさん、後でこっそりタネを教えてね」

真鈴はそう言って笑うとトランプを集めて何度もシャッフルする

「私も手品やってみたい~」

王妃様が真鈴の手元を見ながら呟くと真鈴は目を丸くした

「お義母様はまずカードを切る所から練習しないと」

「ぶきっちょさんって言いたいの?」

「カード切ってみます?」

王妃様はカードを手にとって1回、2回、とシャッフルして…手元から数枚落とした

「あらら…」

「お義母様用に滑らない紙のトランプを用意いたしますね。それからやりましょう」

「は~い」

王妃様は大人しく頷くとカードを配る真鈴の手元に注目した

「…ジョシュアの嫁は我が妻の扱いが上手い」

「そのようですね」

「その特技は褒めてやっている」

「はぁ…」

頑固者というより素直じゃない性格なのだろう

まぁ可愛くはないな

そんなドレスヴァンの嫁姑関係を垣間見ながらようやく本戦へと入った

ドレスヴァン国王様は確かに几帳面だ

几帳面が故におそらくカードを順番に手元で並び替えている

それを踏まえて捨てるカードの位置を見ていれば何を残し、何を揃えようとしているのかわかるっていうものだ

それによってこの勝負に出るか降りるかを決める

「…意外と手堅い性格なのだな」

「負ける戦を避けているだけですよ」

「危機管理能力が有能と言うことか」

「さぁ…どうでしょうか」

何とか俺の性格を掴もうとしているのか国王様は唸っている

ふん…こんな短時間で俺のことがわかってたまるか

「真鈴ちゃん~どうやったら同じカード4枚揃うの?」

「お義母様それは難易度が高いですよ。1ペアから揃えていって上手くいったら3枚になるか、2ペアできたらOKじゃないですか?」

「それか全部ハートで揃えたいわ」

「その方が確率が高いですね。それで絵札があったらいいですね」

「そうしましょ!」

こっちは介護か…

うちとは違う関係が微笑ましい

帰ったら瑠璃に教えてやろう

こうしてドレスヴァンの国王、王妃、次期王妃と俺というトランプ勝負が続いたのだった

まぁ…そこそこ勝って、勝たせてやったけどな

それなりに気をよくした国王様はその後ドレスヴァンの今年の最高の出来だという赤ワインを出させて俺と飲み始めた

息子ジョシュアが酒に付き合ってくれないと嘆いていた

まぁ…そうだろうな

俺はこれはこれで公務と割り切って美味いワインを堪能した




王妃様がジョシュアの為に買ったが似合わないからと拒否された服を俺に着せようとするのだけは逃げた…






🍀END🍀






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Category - 番外編

2 Comments

chika  

クロードの手品なんて私は認めないわよーだ(▼∀▼)

ジョシュアにとってお父さんは3才まで

後は国王様だもの

その国王と飲むなんて公務だわ

王妃様は…ノエルが母親になったらこんな感じ?(笑)

2020/03/24 (Tue) 20:12 | REPLY |   

オババ  

確かにキースじゃなきゃ国王様の相手はできない!だってビビらないもん(笑)

にしても、羨ましかったのね(*´艸`*)おそらくお酒だけでなくポーカーもジョシュは付き合ってくれないんでしょ(笑)ジョシュにしたら父親と言うよりやっぱり国王様って感じだろうしねぇ。

ルイスもだけど、ジャンもクロードよりうえのマジシャンじゃん!!で、介護関係の嫁姑(((*≧艸≦)ププッ

2020/03/24 (Tue) 08:32 | REPLY |   

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