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王子の他国訪問~ジョシュアinリバティ王国~

Category - 番外編
ノーブル様からの指令は絶対なのだから異議はない

ただどの国の国王様が俺を指名してくれたのか気になっていた

それがリバティと判ってふと幼い頃の思い出がよぎり、心がほろ甘く感じた

ドレスヴァン王室の規則として王子は3歳になったら親元を離れ、離宮で執事とメイドと家庭教師と生活をする

だから俺は国王王妃の記憶はあっても父親母親の思い出はない

それを不憫に思ったのか一度ドレスヴァンに来城されたリバティの王妃様が俺を抱きしめてくれた事がある

5歳くらいだったか…(番外編 ジョシュアの回想をご覧ください)

その時父上とリバティの国王様が口論していたのも覚えている

王妃様にくっついていた小さな子供はキースなのだが、この子はずっとこの両親の元で愛されて暮らすのだと思って羨ましかった

そんな俺の中だけの秘めたる思いを思い出しながらリバティの城門をくぐった

国王様と王妃様は謁見の間ではなく応接室で待っていてくれた

迎えに来た瑠璃が国王様と王妃様が昨日の夜からソワソワして楽しみにしていたのだと教えてくれていたので緊張もほぐれてお会いすることができた

「今日は息子だと思って過ごすといい」

「ジョシュア王子は何かご希望あるかしら?」

国王様と王妃様はにこやかに仰ってくれる

「遠慮なく言えよ」

国王様の念押しに俺は意を決してお願いをした

「では…息子なので呼びすてでお呼び頂いてもよろしいですか?ジョシュアと…」

…無謀だったか?
一瞬そう思って冷や汗が出たがお二人ともはすぐに頷いてくださった

「ではジョシュア、まずは私と付き合ってくれるか?王妃と瑠璃は後で合流するらしい」

「かしこまりました」

俺は王妃様に一礼してから国王様の後を追った

そこはリバティ王城の片隅にある車庫だった

「ここは王妃も来ない。興味がないらしい。ついでに言うとキースも来ない」

国王様は自嘲気味に笑われる

キースも興味がないものとはなんだ?

逆に興味が湧く

「私の趣味だ。ジョシュアは車は運転するか?」

「ええ。します」

「部品は興味あるか?」

「部品…ですか?」

ない…というより逆にある

「そうかそうか」

国王様はとても嬉しそうだ

倉庫の中は…圧巻だった

そこはクラシックカーの展示場のようだった

数台もの年代物のクラシックカーが整然と並んでいる

「これは…1930年製フォード・モデルAですか?」

「おお!わかるか!」

「これはクラシックカー好きでなくとも有名ですから」

俺の言葉に国王様のテンションが上がる

重厚で深いワインレッドの車体が威厳と華やかさを堂々と主張してくる

決して古びたものではなく車の歴史を感じる

その横には真っ赤なオープンカーの1960年製アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スパイダーが

ただボンネットが空いて部品が散在している

「国王様…これは?」

「うむ…調子が悪かったので調整しようとした途端に急に公務が入って途中になってしまった」

国王様自らパーツを分解?

これが国王様のご趣味か

覗き込んでみると配線の一部が接触不良になっている

「これを直したらいかがでしょうか」

「それは私も思ったのだが、そうするとこっちの配線とのバランスが悪くなる気がしてなぁ」

「なるほど…電圧を変えてみますか」

いつしか国王様と2人してボンネットに頭を突っ込んでいた

こうして修理も無事終了して、国王様たっての希望でオープンカーで城内の敷地をドライブする

俺は歴史を感じるエンジン音を体感しながら助手席を堪能させてもらった

「まぁそんな事にお付き合いさせましたの?」

次に城内にある芝生が広く整備されている庭に案内されると、テーブルと椅子がセットされていた

そこでは王妃様が呆れられていた

「古い車って乗り心地悪くなかった?」

ワインを注ぐメイドを横に王妃様が心配そうに聞いて下さる

どうやら王妃様は古いものに愛着を感じたりノスタルジックな気持ちになることはないらしい

常に最新の物がお好きのようだ

それはキースも全く一緒だ

「オープンカーだから城の外に運転して出ることもできんのだ。せめて城内での運転なんだが、それですら王妃もキースも付き合ってはくれん」

「だって体が痛くなりそうですもの」

「ジョシュアは痛かったか?」

ワインに口をつけた国王様の問いに俺は首を振った

「今の車にはない重低音の響きを体中で体感できました」

「ほらみろ!わかる男にはわかるんだ」

「私は女ですからわかりません」

ぷいっと顔を背ける王妃様の横で瑠璃はクスクス笑っている

恐らくこういったやり取りはいつもの事なのだろう

やがていい香りがしてくる

芝生の端にレンガ作りの窯がある

どうやらそこでピザを焼いているようだ

「シュラスコもありますのよ!私が味付けを致しました」

王妃様が言うとメイド達がピザとシュラスコを持って取り分けていく

「…恐らく王妃は塩を振ったくらいだぞ」

コソッと耳元で国王様が囁く

王妃というものは本来そういうものだろう

俺は一口食べてみる

「美味しいですよ。絶妙の塩加減です」

「そうでしょう!まぁジョシュアってばキースよりずっと可愛げがあるわ」

その言葉に国王様も瑠璃もメイドも笑う

リビングで食べるディナーよりも晴天の青空の元で焼きたてのピザとシュラスコがこんなに美味しいとは思わなかった

ワインも最高級の味だったな

ああ…これがリバティなんだな

というか

これが家族か

今度ドレスヴァンでも







ハードルが高いな

自分の子供ができたらやろう

「キースは口で言うほど飲めませんの!ですからここからは私にお付き合いしてね」

王妃様の要望で夜までワインのお供をする

キースへの愚痴を聞きながらやっぱりアイツは両親に愛されていると実感する

アルフォード家の親子関係は見習いたいと思う

ただ…



…キースのような性格の息子だけは遠慮したい…


🍀END🍀




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Category - 番外編

3 Comments

オババ  

シルバニアファミリー集めてたらメチャウケル(笑)😁

ビックリマンシールとか?練り消しとか?キャラメルのオマケとか?←年齢がわかる( ゚∀゚)

実は乃木坂46とかのファンだったりして(((*≧艸≦)ププッ

ギルのとこに生まれてたら…ソッコー退位して悠々自適の生活してんだろうなぁ(*´艸`*)

オリエンスだとムロツヨシは完全に見切られてそう(*`艸´)

2020/04/01 (Wed) 14:32 | REPLY |   

chika  

ドレスヴァン国王の趣味ってなんだろう?趣味は仕事!とか法律書を読むこと!とかだったらめっちゃつまらん!

実はこっそりシルバニアファミリーを集めてる…とかだったら突っ込み甲斐があるけどなぁ(笑)

シェリルもキースがやんちゃn坊主だから可愛いってのもあるかも。いい子ちゃんは物足りない(;^_^A

アルタリア国王も息子がジョシュアだったら自分が気分転換で脱走しそうだし~

2020/04/01 (Wed) 13:00 | REPLY |   

オババ  

ジェームス君のクラシックカーの趣味を理解でき、シェリルちゃんのお酒に付き合える……2人にとってもジョシュは第2の息子だよねぇ🎵女性関係のトラブルも起こさないし(((*≧艸≦)ププッ

理想を追いかけて実現しよう!!規律変更が無理ならせめて月に1、2度は親子として過ごす日を作れるように交渉しようよ!!

とりあえず、ドレスヴァンに帰ったら国王様とワイン飲んでみる?

2020/04/01 (Wed) 10:02 | REPLY |   

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