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第8章-18話

Category - 第8章
必死で訴えるノエルにゼンはため息をついた

当のクロードは固まっている

ノエルは判っているのか

クロードはノエルをウィルの王妃として認めないが故に瑠璃を奪おうとした、そして自分をないがしろにした張本人

「わかってます!でも…えっと…クロードさんを無罪にしてくださいって言ってるわけじゃないんです!

それはちゃんとしないといけないって判ってます!

だって…じゃないと瑠璃様に申し訳ないし、フィリップとしてもリバティにちゃんと謝罪を示さないといけない

判ってます…!」

ノエルはゼンの腕を両手で掴んだまま俯いて唇を噛み締めた

「でも…だから…罪を償ったらクロードさんを返してください!私…私の教育係はクロードさんじゃなきゃダメなんです!クロードさんがいないと私…ちゃんと王妃様になれないんです!だから…だから…クロードさん…返して…」

最後は泣き声を抑えきれなくなって、ノエルはゼンの腕を掴んだまま泣きじゃくっていた

「ノエル様…」

ゼンはゆっくりとひざまずいてノエルと目線を合わせた

「…ノエル様のお気持ちはよくわかりました…ノエル様にとってこのクロードがそれ程まで重要だったとは私の認識不足で申し訳ございませんでした」

ゼンはそっとハンカチをノエルに渡した

ノエルは小さな声でごめんなさいと呟いてハンカチで涙を拭った

ふう…とゼンは息を吐いて天を仰ぐ

さて…どうしたものか

振り返ればクロードは拳を握り締めたまま俯いていた

主家のプリンセスを冷遇したのにそのプリンセスから命乞いをされるとは

本人も予想外だっただろう

「ノエル様…今日お越しの事はウィル様はご存じですか?」

ゼンの問いにノエルは何度も首を振った

ゼンは扉の所で立ちすくしているテオに視線を送った

「ウィル様にノエル様は私が責任を持ってお送りすることを伝えてきてくれ。ツアーの責任者にも1名途中でキャンセルする事も忘れずにな」

「あ、はいっ!かしこまりました!」

テオは大きく肯くと走っていった

それを見届けたからか…

クロードはノエルの前に膝を付いた

「ノエル様…」






それ以上言葉が出てこなかった


~つづく~





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Category - 第8章

1 Comments

オババ  

そりゃ、言葉出てこんわな(-_-;)自分のためにここまでの行動をおこし、必死に償い終わったら返してって泣きながら訴えてるノエルに何を思う?

ふと思う……プリンセスが無断外出してますが、フィリップは誰も気付いてない?それか、今頃大騒ぎ?

2020/04/04 (Sat) 14:40 | REPLY |   

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