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夢恋城へ…ようこそ…

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第8章-19話

Category - 第8章
「…で、どうすんの」

ロベルトが珍しく眉間にシワを寄せて5人の王子を見回した

「そんな事で『はい、そうですか。無罪にしましょう』なんて俺が言うわけないだろうが」

キースが憮然とした顔で毒づく

ここはミッシェル城の会議室

いつもの定例会議後、ゼンから報告を受けて王子達が居残って話し合いを続けていた

窓の外では今日も曇りがちで、時々雨粒が窓に当たっては乾いていく

一進一退の今の彼らのようだ

「ウィルは…ノエルさんがミッシェル城に行ったことは知っていたのですか?」

エドワードの言葉に全員の視線がウィルに集まる

「知らなかった…って言ったら信じる?」

「信じないな」

ウィルが答える横から被せるようにグレンが口を挟んだ

「へぇ……グレンにしたら辛口」

ロベルトが眉間のシワを指で解してから目を丸くするとキッとグレンがにらみ返した

「だってプリンセスが勝手に城を抜け出して長時間不在だったんだぞ。城の人間が気づかないって…アルタリアじゃあるまいし!」

「さすがにうちでも気づきますが…」

「ロベルトの所はGPSがあるからいいんだよ!」

「よくない~っ!」

嘆くロベルトを回りは笑わない

「気づいていたが放置したのであれば城内に仕える者達のモラルが問われる。再教育どころではない」

それまで黙っていたジョシュアがウィルに視線を移した

「判っていて密かに後を付けさせた…が正解だろう」

「だろうな…」

キースが同意して頬杖を腕組みに変えた

「まさかツアーに乗っかるとは思わなかったけどね…」

ウィルの言葉はジョシュアを肯定したのと同じだった

恐らくウィルからの命令でノエルをつけていたSP達はせめてタクシーでも拾うと予想して車で追っていただろう

それが城を出て徒歩で電車を乗り継ぎ、多くの交通機関が密集する街の中心部に行き、旅行会社に飛び込んでツアーバスに乗り込むとは想定外以外なにものでもない

「女性版ロベルトですね」

「それ褒め言葉?」

「ええ。もちろん」

緊迫感とは無縁のエドワードとロベルトの横でグレンがため息をついていた

「そこまで素性がバレないオーラの無さも今後考えろよ」

一歩置いたキースの発言にウィルが目を上げる

「これ以上のスキャンダルは本当にスペンサー家の首を絞めるぞ

お前が国王になるタイミングで改革をしても必ず歪みは生まれる

リスクは少ないに越したことはねぇだろ」

「へぇ…キーちゃん大人…んがっ!」

ロベルトの頭をクッションでグレンが押さえつけた

「で…なぜウィルはノエルを行かせたんだ?」

キースとウィルの視線が空中でぶつかった



~つづく~




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Category - 第8章

3 Comments

オババ  

キース……最初から忍ぼうなんて思ってない

ジョシュア……本人が気付かないだけでジャンがいる

ウィルとエドワード……Prince of Princeだから仕方ない

グレン……気付かれない

ロベルト……いて当たり前

(*^o^)/\(^-^*)(*^o^)/\(^-^*)(*^o^)/\(^-^*)

2020/04/06 (Mon) 21:45 | REPLY |   

chika  

グレン君なんて背も高いしいい男だし、王子じゃなくったって目を引くはずなのに、オリエンスの国民は回りを見てないのか!?って思うわ(笑)

ウィルとエドワードなんて変装してもバレるのにさ(^◇^;)

2020/04/06 (Mon) 21:01 | REPLY |   

オババ  

プリンセスが電車のって、街中歩いて、ツアーバス乗って気付かれないオーラの薄さが問題になるなら、一日中アラン君のプレゼント探して歩き回って気付かれなかったグレたんはどうすればいいの?( ゚∀゚)

ノエルの行動の真意はウィルも気付いてただろうし、それでもあえて行かせたのはやっぱりクロードの減刑をウィルも望んでて、でも自分ではできないから?ノエルだと同情ひきやすいと考えた?それともクロードに……お前が冷遇してきたプリンセスはこんなにお前を必要としてくれてるんだぞ!と分からせるため?

返答しだいではキースがキレるよ(-_-;)

2020/04/06 (Mon) 10:12 | REPLY |   

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