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ドレスヴァンのとある休日~4~

Category - 番外編
この別荘に真鈴を連れてきたのには意味があった

真鈴には内緒でサプライズを用意していた

テニスが終わり、汗を流そうと俺は真鈴を誘った

そこは…




「……」

バスタオルを巻いたままの真鈴が絶句していた

今、俺達の目の前には石を組み合わせた大きな露天風呂がある

ピンクのグラデーションの桜と桃の花が湯けむりの向こうで華やかに咲いていた

「すごい…」

真鈴の感嘆の声に俺の顔も思わず緩む

実は…

キースに言われたのだ

日本人はシャワーより何よりも風呂が好きなのだと

自分は瑠璃の為に部屋のバルコニーに露天風呂を作ったのだと自慢気に言ってきた

じゃあ俺も作るか…では能が無いし、真似をしたと思われるのも癪に障る

だから俺は別荘に作ることにした

それもただ単に作っただけではない

「まだ何かあるの?これだけでもすごいのに…!」

真鈴は俺と並んで露天風呂に腰を下ろす

伸び伸びと足を伸ばすとテニスで使った筋肉がゆっくりと解れていくようだ

湯の上に花びらが舞って落ちてくるのも風流と言うものか

「ここは天然の温泉が湧く。疲労回復に効くそうだ」

「美容にもよさそうですよ。肌がすべすべになった気がします」

真鈴が嬉しそうに自分の腕を擦る

…それは後で確かめよう

「お前の国の王子が数人の寵姫を持ち、そのうちの特に気に入った4人の寵姫を1つの屋敷を4つに仕切って住まわせたとか」

「…?」

「そんな物語があってお前が気に入っていると聞いたが」

そんなふしだらな物語が好きだというのは腑に落ちないが…

真鈴はしばらく考えていたが

「ああ…!源氏物語ですね」

そう言うと嬉しそうに俺を見上げた

「えっと…説明が難しいですけど、私の祖国にあるとっても昔の小説です」

真鈴はニコニコしながら話し始めた

「当時は高貴な身分の方は何人も奥さんを持つのが当たり前の時代だったんです

そんな中で光源氏と言う、ここで言う王子様がとってもプレイボーイでいっぱい恋愛をされるの」

それはドレスヴァン王室の過去にもあった制度ではあるが…

「その恋愛の1つ1つが奥が深くて切なくって…長い年月を経ても今でも愛されてる小説です。

それがどうかしたの?」

その浮気者の王子が寵姫に与えた屋敷は知っているか?

「ええ。お屋敷を4つに分けて、自分と一番愛した方のいる場所は《春》として桜が咲き乱れるお庭で…

《夏》は性格が明るいお方にご自分の亡くなった正室のお子様を預けて…

《秋》は亡くなった寵姫の娘を後見人になって住まわせて

《冬》は都を追われた時に支えてくれた寵姫とその時に授かった娘を…だったと思います」

余計にわからん…

自分の子供を愛人に育てさせる?

愛人とその娘を隣に住まわす?

あり得ない…

「まぁ…小説ですから」

クスッと真鈴は笑う

「それが?」

「それに習って4つの風呂を作ってみた」

「4つ?」

真鈴は慌てて回りを見回した

「実はまだ間に合っていないんだ。とりあえず《春》は完成した」

そうここは《春》

桜と桃を見ながらゆっくりと入浴できるように作った

「じゃあまだ《夏》《秋》《冬》があるのね」

真鈴は本当に嬉しそうに笑った

…作ってよかった

「ありがとう…ジョシュア」

微笑む真鈴を抱き寄せると自然と唇が重なった

サッ…と風が吹いて花びらが舞う

真鈴の胸の谷間に落ちた花びらを指で摘まむと、そのままバスタオルも一緒に湯船に沈めた



~つづく~






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Category - 番外編

2 Comments

chika  

そうそう(笑)負けず嫌いなのさ🎵🎵

2020/04/09 (Thu) 11:16 | REPLY |   

オババ  

俺様王子の思考はやっぱり同じだなぁ(笑)ジョシュがログハウス作ったのを聞いて、自分もとピザ窯作ったし🎵キースのテラスの露天風呂自慢聞いて別荘に4つも作っちゃうし(((*≧艸≦)ププッ目的は一緒だよねぇ🎵最愛のプリンセスの笑顔のため( 〃▽〃)これで自慢の応酬してたりして。

ジョシュ「お前は1つだろ、俺は季節に合わせて4つだ( ̄^ ̄)」

キース「😠💢……俺達は毎日入れるぞ!」

って感じかしら(o´艸`o)♪

2020/04/09 (Thu) 10:02 | REPLY |   

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