FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

第8章-45話

Category - 第8章
皇太后はちょっと考えてから又、口を開いた

「私はねぇウィル王子

あんたのお祖母様のグレース王妃とは仲が良かったんじゃよ」

そう言えば…と聞いていたキースは思い出していた

今は当たり前をようにある執事の他国での修行を一番最初に始めたのはオリエンスとフィリップであり、言いだしたのは両国の王妃だったと聞いている

そこでオリエンスの伝説の執事の一族がフィリップに修行に行く間に

伝説の執事の孫であるリックとビリーがアンドリューに取り込まれてしまった

キースの祖父クラウス国王は

『他国の奴なんてスパイかもしれねぇだろ!』

と言って拒否していた

ある意味正しかったのかもしれない

「その側近が亡くなった時に私は国王に聞いてみたんだよ

都合良すぎないかとね」

つまりは都合の良いタイミングで亡くなったのではないのかと…

「そしたらあんたのお祖父様はにんまり笑って仰ったわ

『フィリップには一生に一度だけ成敗していい宝がある』とな」

宝…

あの《断罪の剣》を宝というのか

厄介者以外何者でもないのに…とグレンは思う

「その時はそれで話は終わってしもうた…けどその後にグレース王妃からきいたんじゃよ」

ああ…やっぱり皇太后は知っているんだ…とウィルは再び拳を握り締めた

「本当は…国王はリチャードに使うつもりだったのだとな」

フィリップ前国王は一生に一度使える《断罪の剣》を自分の息子リチャードに向けるつもりだった

理由はもちろん…

「アンドリューを王位につけるため…っ!」

キースがギリッと歯を食いしばった

どこまでアンドリューを国王にしたかったのか

どこまでリチャードが邪魔だったのか

なぜ…病弱とはいえリチャードをそこまで嫌うのか

ウィルは父の育ってきた過程を思うと本当に祖父が憎らしいと思う

なぜ自分の息子に愛情を注げなかったのか

「それだけ国王とグレース王妃の間に軋轢があったのだろうなぁ…典型的な政略結婚でもあったし、性格も全くあわんかった

グレース王妃は国王とベッドを一緒にするくらいならコブラの群れに入った方がいいとまで言っておった」

毒蛇以下か…

ウィルは苦笑するしかない

だから…事件が起こった

「グレース王妃は息子リチャードが殺される前に《断罪の剣》を国王に使わせようとした…」

「まさか…」

思わずキースが口を開いた

「横領事件をでっち上げた…?」

キースが弾かれたようにウィルを見ると

ウィルはキースと視線を合わせて頷いた

「そうだ…お祖母様は父を助ける為にお祖父様の部下に横領の罪をなすりつけて…

激怒したお祖父様が《断罪の剣》を使った…」

「それを前国王様は…」

「知らない…実は無罪だったことは祖母以下スペンサー家だけの秘密になった

だから遺族には今でもずっと支援し続けいるんだ…名前を隠してね

これはスペンサー家の罪だから…」

重い重い十字架…重すぎる

「グレース王妃も必死じゃったんだよ

一人息子を守る為に悪魔になった…それを私だけが聞いた。親友としてな」

今は亡き親友を思い出すかのように皇太后は窓の外に目をやる

戦後の血生臭い時代はまだつい最近まであったのだ

フィリップ王国は伝統がある分闇がどこまでも深い…

キースがそれを更に実感する時がもうそこまで来ていた



~つづく~




拍手をポチッと押していただけると嬉しいです󾬏
私の明日からの活力になります┏○ペコッ


Category - 第8章

1 Comments

オババ  

いやいや💦これでもガッツリ重いけど、更に闇があるの!?どんだけぇ~😱💦

前国王コブラ以下💧まあ、あんなものを宝と言える性格してたら欲にまみれた…ティナタイプの女性でなけりゃ付き合ってもらえんわな……グレース前王妃は幸せではなかったんだね😢息子を守るために悪魔になって罪を背負った、そりゃ被害者からしたらたまったもんじゃないけど……全部前国王のせいじゃんか!!😠💨リチャードを手にかけてまでアンドリューかい!!アンドリューが王位に着いてたらクラウス様が最後の仕事としてフィリップを支配下に置いてたかもよ!

2020/05/12 (Tue) 11:03 | REPLY |   

Post a comment