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第8章-71話

Category - 第8章
パリスの前に現れたのは背の高い細身の40代くらいと思われる女性だった

それなりに高級な服に身を包んでいる

アクセサリーのつけ方や自分にあったカラーの選び方、化粧の仕方は貴族としてそれなりに教育されただろう事は想像できた

短期間とはいえフィリップ国王の愛人の位置にいたのだから…

「貴女が私に話があると言う方なのだね?」

パリスはニコニコと人の良さそうな笑みを浮かべて彼女を迎えた

扉を開けたのはリューク

パリスの横には万が一の事を考えて執事としてゼンが付いていた

「はい。ニーナと申します」

リンとした声は気の強さ、意志の強さを感じる

それは別室の王子達も感じたようだ

「もっと男に媚びるような甘ったるい感じかと思ったけど…違ったね」

ロベルトが呟くとキースがふんっと口角を上げる

「アンドリューとティナの母親だぞ」

「だね…」

ロベルトが納得する

画面の向こうではパリスが微笑みを浮かべたままニーナに対峙している

「それで…そのニーナさんが私に何の用事でしょうか?私がリバティ王家の人間と知ってお声を掛けてくださったとか」

「はい。私の知り合いがパリス様の前の奥様の遠い親戚ということで繋いで頂きました」

「それはそれは遠い回り道でしたねぇ!フィリップのアンドリュー王子の産みの母君と名乗られた方が最短距離でキースに連絡がついたでしょうに!いや…ティナの母親と言った方がいいでしょうか?」

「…っ!」

パリスの壊れない笑顔から決して表に出せない情報がニーナに突きつけられる

そのたたみかけにニーナも一瞬息を飲んだ

別室の王子達も固唾を飲んで画面に釘付けになる

「さすが…クラウス国王様のご子息ですね…」

「というか…さすがキースの叔父さん…」

エドワードとロベルトが妙な感嘆を漏らす

その画面の中では背筋を痛いぐらいに伸ばしたニーナが少しのため息の後言葉を続けた

「そう…ですか。全てご存じなのですね」

「貴女はなぜ今になって我々に接触を?」

相変わらずパリスは笑顔を崩さない

「アンドリューが…亡くなったとニュースで見ました」

「ああ…まだお若いのに残念な事です」

「…心不全など嘘でしょう?殺されたのですね?まずはその確認をしたかったのです」

「……」

パリスの沈黙が別室の王子達をも黙らせた

どう答えたらいいのか…

そこはパリスの判断でできない

「…ゼン。そうだと言って頂いて構わないとパリス様にお伝えしろ

俺が許可したと」

ウィルはインカムを付けているゼンに繋がるマイクに向かって声を出した

ゼンが頷くのが画面越しに見える

そしてパリスの背後からそっと呟いた

「…そうですね。アンドリュー王子は殺されました」

それを聞いて、ふうっとパリスはため息をつく

「その理由を貴女はご存じなはずです。それを伝えにきたのでしょう?」

「やはり…」

ニーナはそう呟くと…





「そうでしょうね!当然だわ!」




そう言って高笑いを始めた



実の息子が殺されたと聞いて笑い出す実の母

目の前のパリスも別室の王子達も全員が言葉を失った



~つづく~


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Category - 第8章

4 Comments

あや  

微笑みを絶やさないって返って怖いっす😅

2020/06/11 (Thu) 14:38 | REPLY |   

オババ  

高笑い( ̄▽ ̄;)ある意味アンドリューとティナの母親だな💧さて、何を語る?自分を利用した国王と妹を利用したアンドリュー、マグレイの方も嫌いだよね……子供産んでも支援は雀の涙で、リリィが産まれたらある意味見向きもされてないでしょ😞💨ニーナのくちから瑠璃ちゃんの事故の真相も語られるのかな?

2020/06/11 (Thu) 11:41 | REPLY |   

chika  

Re: タイトルなし

ありがとうございます!皆様のおかげでございます(≧∇≦)bこれからもよろしくお願いしま~す

2020/06/11 (Thu) 11:21 | REPLY |   

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2020/06/11 (Thu) 10:37 | REPLY |   

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