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第8章-80話

Category - 第8章
マグレイン家に大臣である親戚は大股で飛びこんできた

当主のダグラスと弟のチェスターも話を聞いて真っ青になり、頭を抱え込んだ

「せっかくキース王子と付き合えているというのに…!」

「よりによって王妃様に嫌われるとは…」

実の父と育ての父が顔色を失う

「キース様に取りなしてもらう訳にはいかんのか?こういうものは本人同士の問題だろう?」

ダグラスが大臣にすがりつくが思いっきり首を振られた

「もはや王妃様に嫌われた時点で終わりだ!キース様とて王妃様に逆らえん!」

「そんな…いや、娘の無礼な態度は謝る!メイドにマグレイン家として正式に謝罪する!それでなんとか…!」

「王妃様は顔が気にくわないとおっしゃっているようだ」

「ならば整形させよう!チェスター!知り合いにいるだろう?腕のいい整形外科医に…」

必死なダグラスにチェスターも困惑する

「兄さんそういう問題では…」

「何を言うか!お妃の椅子がすぐそこまで!目の前まで来ているのだぞ!すぐそこだ!」

チェスターが尻込みする前でダグラスはうろうろと歩き回る

「とにかく!辞退だ!辞退させろ!私の大臣の職を奪う気か!許さんからな!」

大臣はそう言い捨てるとズカズカと部屋を出て行った

残された兄弟はソファに深々と身を沈めてまた頭を抱え込んだ

「…もう終わりだ…」

ダグラスが唸るように呟く

「兄さん…それよりリリィにどう説明する気ですか?王妃様に顔と性格を嫌われたから辞退しろと伝えるのか?」

「そんな事…そんな事リリィに伝えてみろ…どうなる?

逆上してキース王子に直談判しに行くだろう

そうしたらキース王子から王妃様に話が行って…更にお怒りを買うのは火を見るより明らかだ

大臣職は解かれ、我々マグレイン家ごと取り潰しになるぞ!一族郎党全滅だ…」

ダグラスは天を仰いでまたソファに崩れ落ちた

「そうなったら…エミリーのエドワード王子のお妃への道も消えてしまう…」

もうマグレイン家になにも残らない

「リリィに自主的に辞退させる方法は…何かないのか…」

チェスターも唸って腕組みをする

そんな様子を扉の隙間からエミリーが見ていた事に2人の兄弟は全く気付かなかった


その翌日…

ダグラスの元にジルベール=ルヴァンソワと名乗る男性から電話がかかってきた

「シャルル王室の遠縁に当たる者です。エミリーさんとパーティーでお会いしまして、彼女こそエドワードのお妃に相応しいと応援させて頂いているのです」

最初は何者かと疑っていたダグラスだが、はつらつとした明るくもエレガントな話し方にいつしか引き込まれた

「私は確信を持って現国王に推薦し続けています。

その甲斐あってニコラスとジョアンナも興味を持って来ましてね

今度極秘にエミリーさんをシャルル城にお招きしてニコラスとジョアンナ、もちろんエドワードも一緒にディナーでもと思っているのですが、お父上としていかがでしょうか」

流暢に淀みなく告げる言葉にダグラスの沈みきっていた顔が急に明るく輝いた

現国王王妃を呼び捨てにするジルベールに疑いが消えていく

「おお!それはとても光栄なお申し出!是非ともエミリーをよろしくお願いします!」

「それはよかった!では一度お父上とも打ち合わせをしたいのですが…

明日にでも私の執事をお屋敷まで迎えに行かせます

よろしければ奥方様とご親族様もご一緒にいかがでしょうか

我が屋敷にてディナーをご用意させて頂きましょう」

人懐っこい話し方 自信に溢れた言葉にリリィの事で沈みきっていたダグラスは即決で返答をしていた

こうして…

ジルベール=ルヴァンソワと名乗った男は電話を切った

途端に一人大きな声で笑い出した

「お妃候補という言葉でどんどん獲物が釣れていく!浅ましいものだな」

くくくっと笑うとジルベールは細い葉巻をくわえた

そこに

「アンドリュー様!」

扉を開けて執事が飛びこんできた

そう…

ジルベール=ルヴァンソワとはアンドリューが勝手に作った偽名

マグレイン当主を騙すために作った架空のエドワードの遠縁の親戚だ

ルヴァンソワの名と、国王王妃を呼び捨てにするだけでいとも簡単にダグラスは騙された

「どうした」

アンドリューが煙をはき出すと執事のビリーが息を切らしていた

「スティーヴ王子が王位を棄てるそうです!ウィル王子に継承権を譲り王族から抜けるとの事です!」

「スティーヴが…王位継承権を捨てるだと…?国王が体調不良で引退…ではなくスティーヴが?」

さすがのアンドリューも唖然として葉巻を灰皿に押し付けた

「これでアンドリュー様が継承権2位に格上げですよ!もし…ウィル王子もいなくなれば…」

意気込むビリーに

「まぁ落ち着け…」

アンドリューはそう言って背中を向けた

それは計算外だった

スティーヴ如きは王位についた後叔父としてオブザーバーに回って裏から操れると思っていた

まさか王族から抜けるとは…

次男ウィルは前に出るタイプではない

スティーヴの補佐程度の気持ちだっただろう

今頃パニクっているのではないか?

ならば更にこの叔父の力が必要だろう

アンドリューは笑いを抑えきれなくなってきた

「ははははっ!神は私をどうしても王にしたいようだ!リバティもフィリップも全部!

父上!見ているか!俺は貴方を超える!リバティもフィリップももはや俺の手の内だ!」

アンドリューは両手を上げて天に向かって大きく笑った


~つづく~





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Category - 第8章

5 Comments

オババ  

一晩考えた(笑)エミリーはアンドリューの手中に落ちてる……それにリリィをキースの妃に、王妃にしたくないと思ってるからシェリルちゃんに嫌われて排除されるのは大歓迎!だが、リリィを納得させなくてはいけない……アンドリューに電話してみる、アンドリューが動いた!もちろん親切心ではなく自分のためにだけど💧ここからマグレイン家の地獄が始まる!!この時点でキースは18歳??16歳??なんにしても瑠璃ちゃん登場まで4~6年かぁ……長いな(・・;)

2020/06/21 (Sun) 09:48 | REPLY |   

あや  

リリィが王妃候補から外されてこうもタイミングよくエミリーをシャルルの王妃候補にと、連絡あるもんなの?
リバティの中に通じてるものが?と思ったけどもうエミリーはアンドリューの策略にしらずうちにのっかてるからエミリーから報告受けたのかな?でもリバティの中にアンドリューに通じてるものがいそうな気もする。わからない😅

2020/06/20 (Sat) 20:47 | REPLY |   

オババ  

何故にアンドリューとリリィが異父兄妹だと思ったんだろう?(笑)それ、ティナとアンドリューだよ💦アンドリューの誤算は瑠璃ちゃんが現れたことと、キースを甘く見てたこと!それとウィルのことも見誤ってたよねえ。オマケに王子達の連繋も(*´艸`*)

2020/06/20 (Sat) 16:52 | REPLY |   

あや  

整形までしても性格までもは変えられないからダメだよぉ笑バカだなぁ、マグレインさん😂
アンドリューはもう既にティナと自分は異母兄妹、ティナとリリィは異父姉妹と知ってるんだよね。
シェリルちゃんがお妃候補から外されるだろうも予測してたのかな?どう転んでもいいようには計画はしてたんだろうけど。

2020/06/20 (Sat) 16:15 | REPLY |   

オババ  

全部アンドリューかい!!!?とにかくリバティを手に入れるための駒としてマグレイン家が必要だったんだよね😞💨それは、リリィが異父兄妹でティナの異母姉妹だから?ん?偽名使って誘い出したけど、次の日に会えばアンドリューの正体はバレるよね……そこから脅される?エミリーにしたらリリィがキースの妃にならないのならこの時点ではアンドリューに協力するか?まっ、家が途絶えるカウントダウンが始まったわなぁ。

2020/06/20 (Sat) 14:35 | REPLY |   

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