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夢恋城へ…ようこそ…

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第8章-99話

Category - 第8章
クラウスとグレースがフィリップに橋を建設しようと話を交わした数日後…

フィレットアイランド王国の城内で5人の人物がテーブルを挟んで頭を付き合わせていた

国王と王妃

丸々と太った第1王子と第2王子

それと王妃の義理の弟でもありフィレットアイランドの議員を務める男

の5人である

「リバティとフィリップを橋で繋ぐとは…クラウス国王は大胆奇抜な事を言われる」

「その橋を建設するために我が国の島に柱を立てさせろと?」

地図を凝視する国王の横で後にキース達から”イタチ”と呼ばれる事になる王妃がいくつかの島を指さす

「どうせ無人島ではないですか。使い道のないただの島でしょう?」

20代半ばで既に100kgを超える巨体を揺らして“ゾウアザラシ”第1王子がふんっと鼻息を荒くする

「そんな島に柱を立てるだけでリバティは資金を全額持って下さると言うのですか?」

20才になる第2王子のクリスティアーノ王子が半信半疑の眼差しで隣に座る叔父となるトニー・マイヤード議員を見る

トニーは腕を組んで唸った

「建設費は全額リバティ持ち…建設はリバティから指導者を派遣してフレットアイランドの国民が工事を請け負うという事ですね」

「クラウス国王はそう仰られた。それが本当ならば我が国の雇用状況が一気に好転するが…」

「父上!ただで建設してもらって、仕事も貰える!どの道何の金も生まない無人島に金を出すというのだから何を悩むことがあるのですか。直ぐにでも了承して調印式を行いましょう!」

第1王子は大声で詰め寄り高笑いをする

「いや…でもなぁ」

国王はうまい話には裏があると首を何度も捻る

「フィリップ側は何と言われているのか?」

クリスティアーノ王子が聞くとトニーはまた唸って腕を組んだ

「この件はグレース前王妃が主導権を握っておられます。元々クラウス前国王が直接グレース前王妃に持ち込んだ話らしいので…

リチャード国王は母親のグレース前王妃前言いなりですし…

アンジェリーナ王妃はクラウス前国王を崇拝していらっしゃるふしがあります

自国の前国王がもう廃人同様ですしね」

自嘲気味にトニーは口元を歪めた

「つまり現フィリップ体制は意義なしという事ですね?」

王妃の言葉にトニーは肯きながら曖昧に首をかしげるて捻った

「では決まりだ!こんな棚ぼたを見逃す手は無い!クラウス様の気が変わらないうちに調印しましょう!」

第1王子は父王に詰め寄った

「フレットアイランド国民には我々王家がクラウス前国王と親密な関係にあり、我々王家の力によって自己負担なく工事を行い、尚且つ雇用対策改善に大いなる貢献をしたとマスコミを通じて宣伝するのだ!

バカな国民はすぐに信じて我々王家の支持率を勝手に上げてくれる!素晴らしいじゃないか!」

第1王子は自分の言葉に陶酔しきって立ち上がって熱弁する

その横でクリスティアーノ王子が呆れた顔で兄を見上げた

「…その手柄は兄さんの名前で?」

「当たり前だろう!老い先短い現国王より王位継承者が優秀な方が国王は安泰な未来に安心するのだぞ!」

目の前の国王が大きくため息をつく

「兄さん、クラウス前国王様とお会いした事もないのに親密って…」

「会わなくとも政治的概念が似ていれば相通じるものはあるんだ!互いに遠くからリスペクトしあっていればそれだけで友好で有効なのだ!」

「はぁ…」

こっちから一方的にリスペクトしているだけだろうに…

クラウス前国王も迷惑だろうなとクリスティアーノ王子はふうっと息を吐いた

こんな状態になった兄は止められない

妄想が妄想を呼び、覚める事はない

これ以上突っ込めば友情の証を見せようとクラウス前国王に直接電話しかねない

ここはもう黙って頷こうとクリスティアーノ王子と父王は目で頷き合った

「いやいや!待ってください!」

明言を避けてきたトニーが意を決して真っ赤な顔で立ち上がった


~つづく~





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Category - 第8章

1 Comments

オババ  

いたね馬鹿が💧トニーはフィリップ有利にしたいし、自分はクラウスの血を引いてると思ってるし……ここで反対してもフィリップは賛成なんだから……オマケに馬鹿が妄想が爆走してるよ(・・;)

2020/07/09 (Thu) 11:40 | REPLY |   

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