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アルタリアの華麗なる裏歴史~2~

Category - 番外編
コンサートも中盤に差し掛かった頃

テンポよく進んでいたのが不意に途切れた

楽器の調整する音が所在なさげに響く

「あれ~?どうかしたのかな?」

ロベルトも気づいて会場を見回すとそこもザワザワとし始めていた

「なんかあったかな…アル見てきて」

「かしこまりました」

ロベルトとアルベルトの当たり前のような会話も大きくなっていくざわめきに消されていく

暫くするとアルベルトが戻ってきた

「どうだった?」

「はい。次にご出演予定でした方が急に体調不良をおこされたようで…」

「あらま!じゃあ飛ばしてその次を早めればいいじゃん」

「それが…その次の方はメイクと会場設営に時間がかかるため、この急病の方の持ち時間の間にする予定だったようで…曲の流れも次に引き継ぐ感じで合わせてあったようです」

「じゃあ、今頃裏はぐっちぐちゃだね」

「次の方が4曲のヒットメドレーだったそうで、それなりに時間が取ってあったようです」

「後の人がちょちょっとお先に~ってやっちゃえばいいじゃん」

「バンドごとそう取っ替えするんですよ。簡単にできません」

「じゃあバンドのいらない人とさぁ~臨機応変にやりようがあるじゃん?もう!」

「ご公務にも言えますね…それって」

「う…」

最終的に言い負かされるロベルトである

「急病のアーチストは大丈夫なのか?」

ギルベルトがアルベルトに話し掛けるとロベルトがこっそり助かった~と息を吐いた

「今スタッフが見ていますが救急車を呼びそうな感じでした。腹部を押さえてかなり辛そうでしたので」

「そうか…ところで次って誰だったんだ?」

ギルベルトの問いにアルベルトが答えると

ギルベルトとロベルトが思わず顔を見合わせて…

「えっ…旦那様!?ロベルト様!?」

アルベルトとマリアが止める間もなく2人は飛び出していった

そして…



「みなさん~お待たせしましたぁ!」

ステージの真ん中にいきなりスポットライトがあたり

そこにはマイクを持ったロベルトと横にギルベルトが立っていた

会場がざわめく

『誰?誰?』

『えっ…あの人ってまさか…』

『ウッソー…!ないない!』

『そっくりさんでしょ!』

色々な声が聞こえてくる

「みなさん~ちょっとの間、繋がせてもらいまぁす!

俺の事知ってるって人~!」

ロベルトが手を振るとどこからか

「ロベルト様~!」

と女の子の声が複数上がった

「当ったり~!アルタリアで王子してますロベルトで~す!」

一気にきゃーっと悲鳴が上がる

「ついでに言うと隣はアルタリアの国王で~す!俺のパパ!」

更にきゃぁあ!と悲鳴が上がる

「お前…もうちょっと威厳のある説明してくれよ」

「威厳あるアルタリアのギルベルト国王様で~す!」

「そうじゃなくって…!」

「俺達、リバティ大好きなのでこの歌コンにお忍びで来ちゃいました!」

「これのどこがお忍びなんだ!」

威厳あるはずの他国の国王と王子の即興MCに会場がどんどん沸いていく

「次に出演される方がちょーっと体調崩れちゃったみたい。でも心配いらないよ!今お医者様が見てるから!」

「ロベルト様~優しい~!」

会場からの声にロベルトがにっこり笑って手を振る

「ありがとう~!もっと褒めて!俺って褒められて伸びるタイプなの!」

どっと会場に笑いがおきる

「あ!ねぇねぇ!スタッフさん!さっき出てた子のスマホをこのスクリーンと繋いでお友達が出てたじゃん。あれって俺のもできる?できる!さっすがリバティのスタッフは優秀だねぇ!

アル~!俺のスマホ持ってきて!」

ロベルトはそう言うとアルベルトを舞台に呼び出してスマホを受け取った

「この人、俺の執事で~す!お見知りおきを🎵」

腕を掴むロベルトをアルベルトは振り切って舞台の端に慌てて消えていった

「恥ずかしがり屋だなぁ~せっかくリバティ中に顔を売るチャンスなのにねぇ」

そう言いながらロベルトはスタッフにスマホをコードと繋いでもらう

「さーて、繋がるかなぁ~」

ロベルトは思いっきり笑顔でスマホを操作した

「電話番号は移しちゃだめだよーっと」

独り言を言いながら電話をかける…と

『おう…なんだよ 暇か』

いきなり無愛想な声が会場に響いた

「もしもーし!キーちゃん?」

『その呼び方やめろって言ったろ!』

「みなさーん!リバティのキース王子と電話が繋がりましたぁ!」

『はぁ!?』

キースの戸惑う声は会場の大歓声にかき消された

「キース~!今すぐテレビつけて!歌コンだよー」

『歌コン?』

「リバティの王子が知らなきゃだめだよー!早くー」

『なんだよ…めんどくせぇ…おーい瑠璃!ロベルトがテレビつけろって言ってる』

瑠璃の名前が出て会場が又どっと沸いた

『歌コン…?それがなんだって…うわっ!なんだよ!』

「見えた~?キース今度はテレビ電話にして!そうそう!ほら!キースの顔がスクリーン一杯に出ましたー!」

『な、な、な…っ!』

驚くキースの顔が会場のスクリーンに大写しになった

「キース~!やっほー」

手を振るロベルトの背後には何千人という観客がキースに向かって手を振っていた

「キース様ぁ~!」

黄色い声援にキースが引きつりながら手を振る

「キース!もっとにこやかに!今日は楽しい歌コンだよー!」

ロベルトが思い切り手を振って更に会場を沸かす

「キース!今日はありがとうな!予想以上に楽しませてもらってるぞ!」

『えっ…こ、国王様っ!?国王様まで…!』

全く状況が飲み込めないキースである

いつになく挙動不審になる

「ねぇねぇ!キース、そこに瑠璃ちゃんもいる?」

ロベルトが呼びかけるとキースの横から瑠璃がひょいと顔を出した

また会場に悲鳴と歓声が上がった

滅多に見られない普段着の自国の王子とプリンセスがスクリーンに揃って映って観客は大歓声に沸いた

瑠璃は状況を把握するのが早いのか、にこやかに手を振る

「瑠璃ちゃん~お久しぶり~」

『ロベルト様ご無沙汰してます~!あら?ルーティア様は?』

「ルーちゃんもいるんだけど、俺達が繋いでる間にアイドルの男の子達にサインもらいに行っちゃったのー」

ロベルトの言葉に瑠璃がコロコロと笑うと

「瑠璃様可愛い~!」

会場から瑠璃の名前が飛び交う

「キース~瑠璃ちゃん、そこから見ててね!これからアルタリアが歌コン乗っ取ちゃうよーん!」

『ロベルト様頑張って~!』

瑠璃の声援を受けてロベルトは会場に向かって叫んだ

「さぁ!盛り上がって行きましょー!」

ロベルトの声と同時にバンドがリズムを刻み始めた




~つづく~




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Category - 番外編

1 Comments

オババ  

ギルベルト国王とロベルトの好きなバンドだったな( ̄▽ ̄)キースある意味巻き込まれ事故(*´艸`*)瑠璃ちゃんは適応能力が半端ないな🎶フェス終了後はリバティ王宮で夕食食べて帰るのかな?アルタリアの親子の掛け合い漫才も楽しいが、今日の自慢話をジェームス君にしているギルベルト君はイキイキしてるだろうな(笑)アルはリバティからファンレターが来てマリアが嫉妬するのかも(*´艸`*)

2020/07/12 (Sun) 10:25 | REPLY |   

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