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第0章~デート~3

Category - 第0章
キース様のシャワー上がりのホカホカとした腕が私を包み込んでいた

「俺の服か?」

「はい。コインランドリーに入れたので早く乾きました」

「コインランドリー?なんだそれ 」

う~ん…

やっぱり王子様は知らないか

私はコインランドリーとはとキース様に説明した

「へぇ…それだけ庶民は服を持っていないということか」

「そうじゃないです!雨が続いてお洗濯ものたまっちゃったら気持ち悪いでしょう?早く片づけたいし、臭くなっちゃうし」

「洗って干せばいいだけだろ?」

「キース様のおうちくらいお部屋が一杯あれば全部干せますけどね

キース様、私のアパート知っているでしょう?そんなスペースないです」

「だったら…俺のとこに…いや、その…」

キース様は言いかけて言葉を飲み込んだ

「後でアイロン借りて来ますね。そしたら帰れるし」

「…ああ」

キース様は歯切れ悪く声を出すと私の肩に顔を埋めた

「なんでお前って何でも自分でするんだ?洗濯も掃除も料理も…」

「自分でしなかったら誰がするんです?」

「そんな奴見たことなかった」

「私は庶民ですから。メイドさんなんて雇えません」

キース様の周りにいる女の人達はみんな貴族や財閥の令嬢ばかりで

生まれてからずっとメイドさんや専属のシェフがいるのでしょう

キース様達にはそれが普通で

住む世界が違いすぎる…

こんなデートをしている事ですら本当は場違いなのだから

なのに…

キース様は顔を上げると前に回した手で私の顎を上げると

そっと唇、重ねてきた

「乾かなきゃ…帰らなくていいんだろ…?」

啄みながら言葉が漏れる

甘い甘い吐息に頭の芯が痺れちゃう…

いつの間にかキース様の腕に抱きすくめたれてキスを繰り返している

触れるだけのキスなのに体が火照って

私は必死でキース様の着がえた水族館のTシャツを掴んでいた

「帰したくない…」

「忙しいって…言ってたじゃないですか…」

だんだんキスが深くなっていく

つい先週覚えたばかりのディープキス…

キース様の舌が私の舌と絡まる

息が…止まるほど心臓が破裂しそう

「俺が仕事をさぼりたいって…思うほどお前が…」

唇を離して見つめ合う

エメラルドグリーンの瞳が妖しく揺れている

「…仕事が一段落したら…またデートしような」

「…はい」

「その時は…」

キース様の指が私の髪をゆっくりと梳いていく

「…帰さない…」

その言葉の意味がわからない程子供じゃない…

それでも私は頷けなかった

いつか来る別れの辛さを考えてしまって

キース様に全てを投げ出せなかった

こんなに好きなのに…

本当は…私の初めてを奪って欲しいのに…

私は唇を噛みしめてキース様の胸元のイルカのイラストに顔を押し付けた





私が事故に逢うまで…後20日…




🍀END🍀





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Category - 第0章

2 Comments

chika  

せめてTシャツの色は黒にしてあげよう(笑)

2020/07/16 (Thu) 13:34 | REPLY |   

オババ  

瑠璃ちゃんの気持ちが切ないんだけど……キースがイルカのイラスト入りTシャツ着てるかと思うと笑えてしまう。゚(゚^Д^゚)゚。

2020/07/16 (Thu) 11:06 | REPLY |   

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