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第8章-109話

Category - 第8章
冷静に考えれば不思議な事ではない

キースとリリィが別れてから3年以上経つのだ

キースに新しい恋人がいても当たり前のことだ

ただそれが…

例えばいきなりキースがどこかの貴族や王族の姫と婚約したとニュースで見たらきっと納得したと思う

そういうものかと思いながらキースを公務の面から支える事を未来の夢としながら一層勉学に励むだけだ

それが自分の通う大学の女の子で

つい最近負けを認めざるを得なかった相手

距離が近くて生々しくて

目の前でプライベートな会話を見聞きして

エミリーのショックは本人が思う以上に大きかった




「そう…キースに新しい恋人ねぇ」

電話でエミリーから聞いてアンドリューはふふっと笑ってワイングラスをテーブルに置いた

「貴女がショックを受けるのはわかりますよ。何しろあんなに力を入れたミスキャンパスで負けたのですからね」

アンドリューの言葉に電話の向こうでエミリーが声を詰まらせていた

大学の創立記念にと10年に1度だけ行われるミスキャンパスコンテスト

エドワードのお妃候補としても上位にランク付けられる自分が負けるわけはない

ヘアメイクもドレスもアクセサリーも全て洗練された本物だ

どこに負ける要素があるというのか

「人は色々好みがあるのですよ。庶民は庶民なりのね」

『でもキース様が…!キース様まで…!』

エミリーの涙声に電話だからかアンドリューは装うことなく眉をひそめた

「キースも毎日高級なステーキばかり食べていたら飽きるのでしょう。気の迷いで庶民のB級グルメに手を出しただけですよ」

アンドリューは最高級キャビアの乗ったバケットを手に取った

「貴女はどんと構えていればいいのです。エドワードの次期王妃かキースの側近か2拓で悩んでおいでなさい」

そう言って電話を切るとバケットを口に放り込み、ワインで流し込んだ

「キースの新しい恋人ねぇ…」

アンドリューはペロッと舌なめずりをしてからニヤリと笑った

「調べろ」

「かしこまりました」

すぐそばにいた執事のリックが頭を下げて走っていった

「そろそろ…ティナも用意するか」

キースを誘惑し、その後王妃から国外追放されたティナをドレスヴァンの国籍を取って匿ってある

「俺が抱けばいくらでも言うことを聞くからな…あの女は」

くくくっと笑ってワインを空けた

自分と血の繫がった兄とは知らないティナは

寝物語で妻の座をほのめかし、フィリップとリバティ両国の王妃を夢見させておけばなんでもいいことを聞いた

そして同じ頃…スティーヴが王位を捨て、次期王妃予定だったセシルもスティーヴと共に民間に下った

その原因となったと世間で言われているのがウィルが選んだノエルという娘

これが王室に馴染めない

フィリップ国内で王室スキャンダルとして連日騒がれている

「はははは!もめろ!もめるがいい!全て俺がすっきり片づけてやる!」

静かな室内にアンドリューの高笑いだけが響き渡った



~つづく~





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Category - 第8章

1 Comments

オババ  

えっと、エミリーさんよ……例え相手が貴族だろうと庶民だろうと、恋人の座・妻の座を狙ってない時点で負けてるから!

にしても、アンドリューは鬼畜だな💧でもまっ、キレイさっぱり片付けられたのは自分だけどね😃

2020/07/25 (Sat) 14:34 | REPLY |   

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