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夢恋城へ…ようこそ…

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第8章-113話

Category - 第8章
ただでさえ目立つアンドリューが真っ赤な薔薇の花束を持って大学に現れた

当然周りは騒然とし始めていた

その騒ぎにエミリーも気づいた

そしてすぐにわかった

アンドリューは自分に逢いに来たわけではない

間違いなく瑠璃に逢いに来ている

アンドリューの事だから下心とは別の策略があるに違いない

頭ではわかっているのにエミリーの頭に血が上っていった

なぜあの子ばかり…

キースと付き合えて

エドワードとも仲がよくって

今度はアンドリューまでもが近づこうとしている

下心がないにしても、策略の一部になるにしてもこれ以上自分のテリトリーに入ってきて来ないで!

エミリーはアンドリューの前に駆け寄った

「アンドリュー様!」

「……」

突然現れたエミリーにアンドリューは顔をしかめた

「まぁ!綺麗な薔薇!素敵!ありがとうございます!」

「…お前は何を言っている?これは…」

いつのなく厳しい口調のアンドリューにエミリーは冷や汗が湧き出てくるが後に引けなかった

「今日は私の何か記念日だったかしら?ああ、何もなくてもプレゼントしてくださるのですね!サプライズですのね」

「…ふざけるなっ!」

声を荒げたアンドリューだったが周りの視線を気にして声を落とす

続々と人が集まってくる

「…チッ!」

舌打ちをしてアンドリューはエミリーを車に押し込んだ

視線を大学に向けると遠くから瑠璃が友人達と歩いて来るのが見えた

この際エミリーが一緒でもとアンドリューが一歩前に出た…その時

アンドリューと瑠璃の間を遮るように一台の車が止まった

かなりの高級車だ

そこから執事が降り立ちドアを開けると

「瑠璃様~!」

屈託のない声と共に少女が飛び出してきて瑠璃の元に駆け寄った

「ノ、ノエル…様?」

びっくりしたのは瑠璃の方だった

ノエルは今やフィリップ中の渦中の人

世間的には国民が非公式ながらウィルのお妃だと認識していたセシルからウィルを略奪したとんでもないシンデレラがいると噂されていた

この時はまだ世間に顔を出していない

ウィルと一緒の時はメイドの姿で同行していた時期だ

噂だけが先行している微妙な時期なのだ

「どう…したの?」

瑠璃は気を使って友人の振りをして敬語を封印した

「ウィルがね、エドワード様とお茶してるの!一緒に行きません?」

「え…っと」

気遣いが水の泡と消えていく

「わ、わかりました!行きましょう!」

瑠璃は急いでノエルの背中を押して車に乗り込んだ

「では出発いたします」

感情のない声が運転席から聞こえる

その時誰が気付いただろうか

ノエルと瑠璃の乗った車の運転手と

アンドリューがエミリーを押し込んだ車の運転手が

瓜二つの顔だと言うことを…


ビリー:フィリップ王国専属執事(クロードの部下)

リック:スペンサー家アンドリュー王子付き執事補佐


オリエンスの伝説の執事の孫達だった



~つづく~





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Category - 第8章

1 Comments

オババ  

いや、エミリーさんよどれも自分のテリトリーじゃいから💧頭はいいけど実地で使えないタイプの人間だよね(・・;)無い物ねだり娘……で、この後アンドリューに切り捨てられて逆恨みが瑠璃ちゃんにいくの!?

天然の空気読めないノエル(笑)近くにいたら……無理だわφ(゚∀゚ )

2020/07/29 (Wed) 11:03 | REPLY |   

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