FC2ブログ

Welcome to my blog

夢恋城へ…ようこそ…

Article page

第8章-115話

Category - 第8章
アンドリューはエミリーの変化に辟易していた

キースの新しい恋人がプリンセスに限りなく近いこと

それも自分より身分が低いくせにミスキャンパスで優勝したこと

エドワードと懇意にしていること

そして今アンドリューまでもが興味を持ったこと

全てにおいて嫉妬にまみれていた

アンドリューにしてみればキースのプリンセスになろうが、側近になろうが、エドワードのプリンセスになろうがエミリーの価値は変わらない

自分の野望の為の駒でしかない

嫉妬という感情は全く含まれていない

それをエミリーは泣き喚いてアンドリューに訴える

「どうしてほしいと言うのです?」

電話口で散々泣き喚いて愚痴を言い続けるエミリーに対してアンドリューは大きく溜息をついてできるだけ冷静に話す

「あの娘を排除したところで貴女がキースの恋人になれる訳ではない。いきなり秘書になれる訳でもない。ましてやエドワードは関係ないでしょう?」

図星を突かれたエミリーは言い返す事ができないがずっと泣いて喚いている

こうなると理屈は通じない

アンドリューは仕事があると言って電話を強制的に切った

「…面倒だ…女というやつは」

吐き捨てるように言って細い葉巻をくわえた

「言うことを聞けないガキは躾が必要以上だな…」

アンドリューが顎で示すとすぐにリックがそばについた

何やら小声で指示を出すとリックは頷いて部屋を出て行った




一方その頃…リリィは自室のベッドの上にいた

ゆっくり起き上がって窓から外を眺めてみる

多少腹部が痛む程度で後は元気だった

リリィの数日前《手術》を受けた

主治医から子宮癌と診断され、数日間の薬物治療の後、手術が必要だと言われて受けたのだ

これでもう…子供は産めない

リリィは腹部に手を当てた

毎月やってくる煩わしい月のものから解放されるのは嬉しいが

その何百倍もの喪失感に襲われていた

自分の中から子宮という臓器が消えた

そしていくら望んでも自分の血を分けた子供を産むことはできない

それは永遠にキースと結婚することがなくなった事の表れでもあった

リリィはつい数年前までのキースと過ごした未来に光しかなかった日々を思い起こして唇を噛みしめた

リリィは知らない…

本当はリリィは健康体であり

投薬された薬はただのビタミン剤で

受けさせられた手術で子宮を切除されたわけではなくただ騙す為だけに無駄な切開をされただけ

今後ずっと生理がこないように薬を飲まされていくのだ

いつしかキースと再会し再び体を重ねられた時、妊娠できるようにと仕組まれた計画にまんまと乗せられているのだ

そんな事を知らないリリィは己の不運を嘆いて殻に閉じ籠もっていた

そしてある日…テレビで見てしまった

キースが一般人と付き合っているという報道を…




~つづく~





拍手をポチッと押していただけると嬉しいです󾬏
私の明日からの活力になります┏○ペコッ





Category - 第8章

1 Comments

オババ  

エミリーを躾る……エミリーを脅すためにやった?!に、たまたま瑠璃ちゃんが乗ってた!?

無いものねだりでわめきちらされてもね(・・;)リリィの嫉妬は激しそうだな💧自分がいるはずだった位置に一般人がいて……自分は病気になって不幸で……嫉妬まみれのリリィとエミリーが共謀して事故とも考えられるよね……アンドリューが自分に危害を加えそうなのをなんらかのかたちで知ったからいつものバス停じゃないところで降りた?もちろん瑠璃ちゃんが乗ってることは知ってて利用した……なら恐いよね💧

2020/07/31 (Fri) 10:29 | REPLY |   

Post a comment