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第8章-117話

Category - 第8章
大学は夏休みに入ったが夏期講習という名の授業が行われていた

希望者が論文を書くために大学がキャンパスをオープンにしているのだ

エミリーは卒論を控えているため夏休み返上で大学に登校していた

いつもに比べて極端に人が少ない

来ているのはエミリーのような卒論の資料を求めている者や、研究のためにラボに缶詰になっている研究員くらいか

そう思っていたのだが、エミリーはキャンパスの図書館で瑠璃の姿を見つけていた

なぜ…いるの?

理由はどうでもいい

目障りでしかなかった

本棚で本を探している姿はまじめな大学生でしかない

けれども彼女のまわりにはいつも人が居た

大きなテーブルで何人かの女の子達と資料を広げて議論したりしている

ランチの時間でもフードコートで友人達が一杯いた

時折男の子も話し掛けに来る

瑠璃の廻りはいつも笑顔に溢れていた

ふとキャンパスの大きな仕切りのガラスに映る自分を見つめてみる

一人ぼっちだった

ずっと一人なわけじゃない

けれどそれは友達とは違う気がする

言い方を変えれば《取り巻き》

大貴族の令嬢で

シャルルの王子のお妃候補だから近づいて来ていると思う

この頃特にそう思う

あんなに自分をチヤホヤしてくれていた人達とミスキャンパスの時の投票数が合わなすぎた

些細な事でも今のエミリーは敏感だった

友達なんて…いらない

ただ一人私を愛してくれる人がいたらそれでいい

たった一人の人が100万人にも価するのだとエミリーは自分に言いきかせてまた資料に目を移した

自分は一番好きな人に告白することもできず

結婚を望む人は政略結婚でしかない事の矛盾に気づかない

エドワードのお妃候補から外れたらどうするのかなど考えていなかった

何故なら…それを考えるのは両親の役目だから

エミリーの大きな間違いの1つは…

自分の人生の選択肢が全て人任せだということ

誰かに引いてもらったレールの上を無難に走ることが当たり前で、いい子でいられる最善の選択だと

将来の夢を自分で決め、自力でその道を目指す為の努力をしてきている瑠璃を理解できる訳もなかった

そんなエミリーの知らないところでもう1つの運命の輪が回り始めていた





エドワードがシャルルの街で運命の赤い糸で繋がる女性と出逢っていた



~つづく~




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Category - 第8章

1 Comments

オババ  

他力本願するから💧そりゃ、人に敷いてもらったレールの上を走ってれば無難に人生送れるだろうけど、それじゃ自分の望みとはズレていくでしょ(・・;)人を理解しない者が人から理解してもらえるわけ無いし💧そして、親の希望のエドワードが恋に落ちる✨エミリーも進むレールが切れるわな💧自分の意思で暴走するリリィも問題だけど、真逆のエミリーもかなり問題児!

2020/08/02 (Sun) 10:31 | REPLY |   

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