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夢恋城へ…ようこそ…

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第8章-121話

Category - 第8章
バス停には大学から出てきた学生で賑わっていた

今日で夏期講習も一旦終了

後は本当に研究員が通うくらいで人が少なくなるだろう

エミリーも卒論に区切りをつけて明日からはまた実家に帰ろうと思っていた

もうすでに今日からバカンスに行くのだろうか

いつもより迎えに来ている車が多い

一瞬誰かが自分を迎えに来てくれるんじゃないかと期待してしまう

アンドリューも、エドワードも、ましてやキースなど絶対にあり得ないのに…

エミリーは人知れず小さく溜息をついてバスの列に並んだ

その数人後ろに瑠璃と友人グレンダの声がする

「じゃあ、寂しい者同士お茶する?」

「そうね」

「もっと彼の事教えなさいよーね?ね?恋バナしよー」

はしゃぐグレンダに微笑む瑠璃の姿が背中越しに想像できる

…キース様の何を喋るの?のろけるの?…

リリィの姿と重なる

目の前でキースとのデート内容を事細かく自慢気に話してた

手を繋いだ

キスをした

キスが上手だった

それから…

赤裸々に恥ずかしげもなく話してた妹

瑠璃もそう友人に話すのか

そして仕事が忙しいと疎遠になって捨てられるのね

いい気味だわ…

エミリーは暗くなりそうな気持ちに黒い蓋をする事で自分を保っていた

やがてバスが到着して次々に乗り込んでいく

バスの真ん中辺りで止まって吊革を掴んだエミリーの後ろを瑠璃とグレンダが通り過ぎていく

「なになに~瑠璃、お茶しに行くの?私も行っていい?」

「あ!私も暇ぁ~!行く!」

「ちょっと!せっかく私が瑠璃と二人きりで恋バナしようと思ってるのに邪魔しないでよー」

「なにグレンダは瑠璃を独り占めしようとしてるのよ!私だって瑠璃の恋バナ聞きたい!」

「私もー」

いつしか瑠璃の廻りに人が集まっていく

「そんな…恋バナなんて」

瑠璃のはにかんだような困惑した声が聞こえる

言える訳ないわよね…公にしていいと思ってるの?パパラッチに狙われるのよ…キース様に迷惑がかかるじゃないの…

エミリーは密かにイライラし続ける

やがてバスのエンジンがかかった




このバスは終点に辿り着けない運命を乗せて走り出した



~つづく~





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Category - 第8章

2 Comments

あや  

エミリー
闇沼ずぶずぶ。

2020/08/06 (Thu) 19:12 | REPLY |   

オババ  

こうなったら、瑠璃ちゃんが意識不明のと気にキースが迎えにきて、医師団結成してジェットも改装してリバティに連れてったと知ったときのエミリーをみてみたい!そして堕ちろ!!

事故はアンドリューがエミリーに対して警告のためにおこした?それとも……リリィ……ボロックに調べさせてたよね?!まさか、気にくわなくてボロックに指示してやらせた?もしそうなら……リリィは国外追放じゃなくて極刑だよ!?

2020/08/06 (Thu) 11:11 | REPLY |   

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