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第8章-123話

Category - 第8章
アンドリューの声が非現実的な状況から急に現実へと戻した

「アンドリュー様…!これはどういう…!」

『おや、最初に言う言葉がそれですか?』

穏やかなアンドリューの声が周りの戦争の真っ只中のような状況とあまりにも相反する

『貴女の命を助けたのですよ?まずは御礼を言って頂きたいですね』

「だ、だけど!」

エミリーは震える両手で携帯を持って叫んだ

「わざと!?わざとですか!」

『さて、何の事でしょう?私には常人にはない力があるのですよ』

「そんなの嘘!」

『では古今東西預言者は自分で戦争を起こしたとでも?』

「そんな…!」

『私には危険を察知する予知能力があるのですよ』

あくまでも白々しく言うアンドリューにエミリーは鳥肌が立った

『つまりは…私の予言1つで貴女の、貴女の家族そして親族一同の生死を変えられると言うことです

それをよく覚えておいでなさい

貴女も父上もね

私とジルベールは一心同体だと』

「ジルベール様…?」

『父上にお聞きなさい。ああ、そろそろ迎えがついた頃でしょう

そのままアパートまでお送りしましょう』

そう言うとアンドリューの通話が切れて

目の前にリムジンが止められた

先日あったリックという名の執事が扉を開けていた

「通行止めになる前に…突っ切りますよ」

リックはエミリーを乗せると事故現場へとハンドルをはじめとして切った

「やめて!」

見たくない!

さっきまで笑って会話をしていた人達がきっと悲惨な状態になっているだろう現場を見たくない!

けれどもリックはエミリーの声を無視して現場の横を走り抜けた

スモークの張られたミラーからエミリーは見てしまった

バスから投げ出されて血まみれで横たわる人々

その中で見覚えのある長い髪と清楚なワンピース

あれはキース様の…




一瞬エミリーが見たのは倒れた瑠璃と、這いながら近寄るグレンダ

瑠璃から携帯を受け取ってどこかにかけている姿…

それを見ながらエミリーを乗せたリムジンは救護することなく走り去った

自分だけがスモークに隠された空間で守られている

けれどもそれ以上にショッキングな現場

何台もすれ違っていく救急車

紙一重で自分もあそこにいたかもしれない恐怖

そして無事でいる自分は…何?

アンドリューに言われなければ間違いなく自分はあのぐちゃぐちゃに壊れたバスの中だ

震えが止まらない

その時ずっと硬直した手の中にあった携帯がメールの着信音を鳴らした

エミリーは震える指でメールを開いた




『先程の私の着信履歴を消すように

このメールも完全に削除なさい

私の言うことを聞いていれば貴女は天寿を全うできるのですよ

貴女の両親も妹もね』





アンドリューからのメールを見てエミリーは大きな声を上げて泣き出した


~つづく~





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Category - 第8章

1 Comments

オババ  

アンドリューは瑠璃ちゃんが乗ってたのは知らなかったんだね💧あくまでエミリーに対する警告のために無関係の人間の命を……墓掘り起こせぇー!!!ガソリンぶっかけて燃やせ!!!瑠璃ちゃんのお友達は全員無事?ってか、乗ってた人全員無事?普通車かと思ってたらまさかのトラックだし……瑠璃ちゃんを狙ってのことではないけど、アンドリューの計画のなかで頭沸いたマグレイン家のせいでの巻き込まれ事故……キースどうする?

2020/08/08 (Sat) 21:41 | REPLY |   

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